コロナワクチン3回目接種は必要?効果と副反応【専門家の見解まとめ】という記事中で取り上げたのが、志賀 貢医師の見解。
志賀 貢医師は、「コロナワクチン3回目打ちますか?医者の私が接種しない理由」という著書がある。
さっそく、読んでみたので感想を披露致します。

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コロナワクチン3回目接種は必要か?

各国及び専門家である医師の見解

新型コロナウイルスワクチンの追加接種(3回目)に関して、各国及び専門家である医師の見解は様々。

・新型コロナウイルスワクチン3回目接種は「必要」という見解
・新型コロナウイルスワクチン3回目接種は「必要ない」という見解
・新型コロナウイルスワクチン3回目接種は「対象者を絞って実施すべき」必要という見解

但し、これらのいずれも新型コロナウイルスワクチン2回接種を受けいることを前提にしている。

新型コロナウイルス及びワクチン理解の難しさ

新型コロナウイルス及びコロナワクチンの開発及び接種が、人類が初めての経験であり、時間の経過と共に集まるデータを見て見解が変わっていく。
このことが、新型コロナウイルス及びワクチンに対する我々の理解を難しくしている。

志賀 貢医師の見解

まず、ネットに掲載された志賀 貢医師の記事の日付は2021/10/04。
半年以上も前だ。
【関連記事】
コロナワクチン3回目接種は必要?効果と副反応【専門家の見解まとめ】

さらに、本の出版は2021年9月30日となっているので、時系列的には本が出版され、その直後にネット記事が掲載された

ネット記事にある志賀 貢医師の見解をまとめると以下になる。
3回目以降のワクチンを受ける前には、必す゛抗体検査を受けることを強くすすめる。
もし体内に抗体が約40%残っていれば、急き立てられるようにワクチンを打つ必要はない。

では、志賀 貢医師の著書「コロナワクチン3回目打ちますか?医者の私が接種しない理由」には何が書いてあるのか?

「コロナワクチン3回目打ちますか?医者の私が接種しない理由」内容と感想

内容

本の構成は以下である。

●序章:刻々変わるコロナ情報の何を信じるか
●1章:副反応と副作用はどこが違うのか?
●2章:ワクチン接種後1000人死亡の真相
●3章:新型ウイスルは心臓へ直接いく
●4章:基礎疾患のある人は早く、持病のある人は早く、持病のある人は慎重に接種する
●5章:働き盛りの女性に伝えたい~重い副作用を防ぐ知恵
●6章:3回目のワクチン接種、本当に必要ですか?

志賀 貢医師の見解

本書のタイトルに直接関係しているのは、6章のみだ。
それまでは新型コロナウイルスのワクチンの副作用について5章に渡って触れている。
そして、著者の見解のまとめは以下の内容だ。

「世界中でインド型のデルタ株が猛威をふるう今、3回目以降のワクチン接種をどう考えるべきでしょうか? 私は接種を受ける前に、抗体検査を受けることをおすすめします。検査の結果、抗体が十分にできている場合はもちろん再接種の必要はありません。副作用を考えると、変異株が流行するたびに接種するのではとても安全性は保てません。ワクチンを再接種する必要があるのかないのか、抗体の存在を確かめて打つようにするのがあなたの命のためです」

では、何故こう言えるのか?

志賀 貢医師の見解の根拠

副作用

政府は「副反応」と言うが、志賀 貢医師は「副作用(=リスク)」というとらえ方だ。
問題がややこしいのは、新型コロナワクチン接種後に亡くなった方の直接原因がワクチン(の副作用)によるものかどうかがハッキリしないことにある。

志賀 貢医師はここに注視している。
但し、新型コロナワクチンの接種そのものを否定しているわけはなく、あくまでも3回目(あるいはそれ以降)の接種に関してである。

新型コロナワクチンの接種が新型コロナウイルスの感染リスクや重病化を防ぐ効果があるのは間違いない。

しかし、だからといって新型コロナウイルスの変異株が流行するたびにワクチンを接種することに警鐘をならしている。
但し、誰でも彼でも新型コロナワクチンの3回目接種が必要ないと言っているわけではない。

抗体

「抗体が十分にできている場合は再接種の必要はない」とする。
そこで、3回目のワクチン接種の前の抗体検査を推奨している。
「体内に抗体が約40%残っていれば、急き立てられるようにワクチンを打つ必要がなくなります。」(P211)

しかし、ここで「?」という記述が出てくる。
それは、「抗体が十分にできている場合は再接種の”必要はない”」から、「40%の抗体が残っていれば、3回目は”急がなく良い”」へと表現がが変わってきている。

“必要はない”のではなく、”急がなく良い”?
結局、ワクチン3回目は接種した方が良いという事なのか?

しかし、これは同じ内容で表現が違うだけだ。
「再接種(3回目以降)の”必要はない”」の前提は「40%の抗体が残っていること」である。
抗体が40%を切れば、再接種(3回目以降)は必要ということになる。

次に志賀 貢医師が推奨する抗体検査とは何であろうか?

抗体検査

本書の記述

本書に以下の説明がある。
「抗体検査は、今ではかかりつけ医や他の医療機関でも簡単にできます。前述したように1回の費用は実費で1800円ほどです。かかりつけ医であれば、恐らくこの価格で調べてもらえると思います。他の医療機関でも、まだ保険はききませんが、若干の診察料や手数料を支払えば検査は可能です。」

しなだ呼吸器循環器クリニックの抗体検査費用

ネットで抗体検査について調べたところ、しなだ呼吸器循環器クリニックの記事がヒットした。

記事によると、新型コロナウイルスに対する抗体検査には以下の2種類。
①過去に感染したかどうかをみる場合
②新型コロナウイルスワクチンを接種した後自分に抗体ができたかどうかをみる場合

志賀 貢医師が推奨する抗体検査は②である。
①と②で料金は異なるが、②の料金は以下だ。
【費用】
検査のみ:8,800円(検査結果をおわたしいたします)
検査+診断書:10,000円(英文診断書の場合12,000円)
※参照:コロナウイルス抗体検査【しなだ呼吸器循環器クリニック】

志賀 貢医師はかかりつけ医では、「1回の費用は実費で1800円ほど」と言うが、実際は5倍前後する。

但し、これは抗体検査の費用はクリニックによって随分と開きがあるようだ。

石井内科医院の抗体検査料金

検査種類:新型コロナウイルス抗体
検査項目:抗SARS-CoV2(ECLIA)
料金:5,000円
尚、検査代とは別に、初診料1,000円、再診料500円がかかるとある。
※参照:自費検査(感染症・抗体検査) 料金一覧【石井内科医院】

抗体検査の料金

抗体検査の料金(費用)は、自費検査の為、クリニック等の医療機関によって異なるので、最寄りの医療機関で確認する必要がある。

感想

本のタイトルには「医者の私が接種ない理由」とあり、期待して読んだのだが、その理由を知ってやや拍子抜けした。
副作用の話が6章の内、5章に渡って展開され、直接関係あるのは6章の1章のみだ。
副作用(=突然死)の可能性があるから、3回目の接種の前に抗体検査を受けて抗体が40%以上あれば、3回目の接種は必要ナシ、という主張なのだが、問題視している突然死が、コロナワクチンの接種による副作用なのかがハッキリしていない為、やや説得力が弱い展開になっている。
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