新型コロナワクチンの追加接種(3回目接種)が進まないので政府がやきもきしている。さらに4回目接種も計画されている。
しかし、このままいけば永遠と追加接種をする必要がある様に思える。追加接種を続けることのリスクはないのか?
私は事情でまだ新型コロナワクチンの追加接種(3回目接種)をおこなっていない。
そこで、新型コロナワクチンの追加接種(3回目接種)の効果と副反応について専門家はどう考えているのかを徹底調査。
新型コロナワクチンの追加接種(3回目接種)は本当に必要なのかについて考えてみた。

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コロナワクチン3回目接種の効果

●3回目接種の効果
●3回目接種の間隔
●ワクチンの量と効果

ワクチン接種

3回目接種の効果

ファイザーとバイオンテック社

ファイザーとバイオンテック社は、3回目接種の臨床試験を行っていることを7月8日(2021年)に公表。
3回目を接種することにより、2回目接種後に比べて、中和抗体(ウイルスの感染を抑制する抗体)の値が5~10倍、増強したとしている。

厚生労働省

「イスラエルで実施された、ファイザー社のワクチンの接種後の情報を集めた研究では、追加接種した場合における入院予防効果は93%、重症化予防効果は92%、死亡に対する予防効果は81%であったと報告されています(※1)。さらに、60歳以上で追加接種を受けた場合では、追加接種を受けなかった場合と比較して、感染例の発生率が11.3分の1、重症例の発生率が19.5分の1であったとの報告もあります。※2)。」

*参照:追加(3回目)接種には、どのような効果がありますか。【厚生労働省】

3回目接種の間隔

新型コロナワクチンの追加接種の2回目と3回目の間隔は、当初8ヵ月であったが、現在は6ヶ月後から摂取可能*となっている。
*18歳以上
【関連記事】
新型コロナウイルスワクチン3回目接種は2回目からいつ?6ヶ月?7カ月?8ヵ月?

ワクチンの量と効果

ワクチンの用量を2分の1に減量しても、その効果は変わらないことか゛治験(臨床試験のこと)て゛確認された。(2021年9月5日、世界のワクチン製造の製薬会社が発表)
この結果、2つの大きな効果か゛期待できる。

①ワクチンの副作用や死亡事故を、今以上に減少させることか゛て゛きる
②世界の集団免疫の促進に役立てることか゛て゛きる
*参照:前述「新型コロナウィルスワクチン、3回目接種すべきか【しんとこ駅前クリニック】2021/10/04」

コロナワクチン3回目接種の副反応

●どんな症状?
●症状はいつ出る?
●2回目との比較
●その他

どんな症状?

ワクチンの種類で一部の症状の発現頻度に違いはあるものの、接種部位の痛み、倦怠感等が多くの方にみられた。
なお、発熱の頻度はファイザー社のワクチンよりも武田/モデルナ社のワクチンの方が高い傾向がみられている。

*参照:追加(3回目)接種ではどのような副反応がありますか。2回目より重いのでしょうか【厚生労働省】

症状はいつ出る?

いずれのワクチンにおいても、接種翌日の発現頻度が最も高く、接種3日後にはほぼ消失していた。
*参照:厚生労働省

2回目との比較

厚生労働省の見解

ファイザー社のワクチン及び武田/モデルナ社のワクチンいずれの場合も、2回目の接種後に確認されたものと比較して、その発現傾向は概ね同様。
腋窩痛(わきの下の痛み)、リンパ節症(リンパ節の腫れ)及びリンパ節痛については、3回目接種後の方が、2回目接種後と比較して、その発現頻度は高い傾向が見られた。
*参照:厚生労働省

コロナワクチン3回目接種は必要か?

朝日新聞Reライフ

「新型コロナウイルスのワクチンは、接種完了から数カ月経つと感染や発症を防ぐ効果が落ちてくるからです。加えて、いま流行しているオミクロン株は、デルタ株など他のワクチン株に比べ、ワクチンが効きにくいという特徴がある」

*参照:コロナワクチン 3回目接種の効果は? どれを打てばいい? 副反応は?【朝日新聞Reライフ】

長崎大学 森内 浩幸 教授

若者の間で3回目の接種が進まないのは、「接種に対してあんまり積極的になれない人たちの多くの人たちは、ひとつに “副作用・副反応が心配だ”ということがある」

「若者の間で3回目のワクチン接種が進まない背景には、比較的症状の軽いオミクロン株が主流となる中、感染した場合のリスクとワクチン接種の強い副反応によるリスクが釣り合わないとする考え方がある。
「熱であったり、痛みであったり、体のだるさであったり、副反応は高齢者よりも若い人の方が強く出ますので、オミクロンになっても大した事なさそうだけどワクチンは強い症状が出そうということで敬遠するということもある」

森内教授も副反応は薬で緩和できるとした上で、後遺症のリスクを減らすためにワクチン接種は有効だと強調。
*参照:若い世代で3回目の接種が進まない理由 専門家「”副反応と後遺症” リスクを踏まえた上でワクチン接種を検討して」長崎大学 森内 浩幸 教授」【NBC長崎方法】2022/04/11

志賀 貢医学博士、臨床医の見解

3回目以降のワクチンを受ける前には、必す゛抗体検査を受けることを強くすすめる。
もし体内に抗体が約40%残っていれば、急き立てられるようにワクチンを打つ必要はない。

*参照:ワクチン「3回目接種」の前に絶対してほしいこと~打つならばどんなことに気をつければいいのか:志賀 貢医学博士、臨床医【東洋経済ONLINE】2021/10/04

志賀 貢医師は、「コロナワクチン3回目打ちますか~医者の私が接種しない理由(わけ)」(2021/10/1)という本を出版している。

「世界中でインド型のデルタ株が猛威をふるう今、3回目以降のワクチン接種をどう考えるべきでしょうか? 私は接種を受ける前に、抗体検査を受けることをおすすめします。検査の結果、抗体が十分にできている場合はもちろん再接種の必要はありません。副作用を考えると、変異株が流行するたびに接種するのではとても安全性は保てません。ワクチンを再接種する必要があるのかないのか、抗体の存在を確かめて打つようにするのがあなたの命のためです」

各国の3回目接種の可能性の見解

「山中伸弥による新型コロナウイルス情報発」には、各国が新型コロナワクチンの追加接種(3回目接種)についてどういうふうに考えているかについてまとめている。
但し、各国の動きは2021年のものだ。

イスラエル保健省

7月31日(2021年)には、60歳以上の国民を対象に、3度目の接種を開始。

アメリカ疾病対策センター(CDC)と食品医薬局(FDA)

7月8日(2021年)の共同声明で、重症化して入院する人のほとんどはワクチン接種していない人であり、現状では、デルタ変異を含めて、新型コロナウイルスに対して3回目の接種を行う必要は無いとしている。

イギリス政府

6月30日(2021年)に、70歳以上の高齢者、免疫抑制剤を服用している人、医療従事者や高齢施設従事者などを対象に、9月から3回目の接種を開始する可能性を検討していることを発表。

*参照:3回目接種の効果(CDCの報告)2022年1月27日【山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信】

コロナワクチン3回目接種は必要か?【まとめ】

ワクチンの効果は接種から時間の経過と共に下がる。
3回目を接種することにより、2回目接種後に比べて、中和抗体(ウイルスの感染を抑制する抗体)の値が5~10倍に増えた。
また、追加接種した場合における入院予防効果や重症化予防効果も向上しているようだ。

しかし、このことと持ってコロナワクチン3回目接種は必要と言いきって良いのか?

アメリカ疾病対策センター(CDC)と食品医薬局(FDA)の2021年7月の共同声明では、「新型コロナウイルスに対して3回目の接種を行う必要は無いとしている。」

また、志賀 貢医師は、接種を受ける前に、抗体検査を受けることをすすめている。検査の結果、抗体が十分にできている場合はもちろん再接種の必要はない、と主張する。

あくまでも新型コロナワクチンを2回接種していることが前提だが、3回目を接種するかどうかは、抗体の値によって判断するというのが私には一番納得できる見解だ。

そうなると、抗体検査をどこで受ける?費用は?という疑問がわくが、これについては別記事にアップの予定である。
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