「地震保険 継続証」が保険会社から送られてきた。
保険料は5年間で86,630円。これは痛い。
地震保険は必要?いらない?
戸建てを建てて早15年。
5年契約を3回繰り返してきたわけだが、改めて思った。
そこで、実際に地震で建物が損壊した場合、保険金をいくら貰えるのかを調べてみた。
地震保険とは?
「地震保険はいらない?必要?」関連の動画を見て、大きく誤解していたことに気がついた。
地震保険で自宅が再建する費用が賄えるわけではない。
※出典:地震保険とは? 補償内容から必要性、選び方まで徹底解説【保険見直し本舗】
地震保険は何に対しての保険か?
財務省のHPによると、「地震保険は地震・噴火またはこれらによる津波を原因とする火災・損壊・埋没または流失による被害を補償する地震災害専用の保険」とある。⇒地震保険制度の概要【財務省】
これを読む限り、地震保険で自宅が再建できるかの印象を受ける。
確かに地震保険の対象は居住用の建物(マンション共用部分を含む)と家財である。
しかし、上記の財務省のHPには「地震等による被災者の生活の安定に寄与することを目的として」とあり、損壊した住宅の再建という記述はない。
それは、支払われる保険金の内容を見ても明か。
地震保険の保険金の内容
地震保険は火災保険とセットでしか申込が出来ず、地震保険の保険金額は開催保険の半分である。
さらに、保険の対象である居住用建物の損壊具合で、支払われる保険金の額は、変わる。
全損 | 地震保険の保険金額の100%(時価額が限度) |
大半損 | 地震保険の保険金額の60%(時価額の60%が限度) |
小半損 | 地震保険の保険金額の30%(時価額の30%が限度) |
一部損 | 地震保険の保険金額の5%(時価額の5%が限度) |
時価額とは?
上記の表には「時価額」とあり、「地震保険 継続証」にも「地震保険は、時価額を基準にお支払いします。」とある。
時価額とは何か?
調べたところ、「時価」のはっきりとした定義はないようだ。
但し、だいたいの時価を調べるには、固定資産税評価額÷0.7をすると算出することができるそうだ。
損壊の割合は?
保険金額は家屋の損壊具合により、それを判断するのは保険会社だ。
保険金額を計算してみた
我が家が「地震保険は地震・噴火またはこれらによる津波を原因とする損壊」があった場合、どれくらいの保険金額がおりるのかを計算してみた。
火災保険の保険金額:2100万円
地震の保険金額:1,050万円
建物の購入価格:1750万円(2009年時点)
時価:480万円÷0.7=685万円⇒保険金の支払額:685万円~34.25万円
全損 | 1,050万円(時価額:685万円) |
大半損 | 630万円(時価額:411万円) |
小半損 | 315万円(時価額:205.5万円) |
一部損 | 52.5万円(時価額:34.25万円) |
地震保険は必要?入るべき?
上記の計算から、自宅が全壊した場合、再建費用に遠く及ばないことが、実証された。
地震保険の保険対象は居住用の建物(マンション共用部分を含む)と家財であるが、その目的は、あくまでも生活支援。
地震で自宅が損壊した時に地震保険で自宅で再建できるとお考えなら、地震保険は役に立たない。
では、この保険金額で国が目的としている「生活の安定(再建)」は可能なのだろうか?
地震保険が必要(役に立つ)かどうか個人及びその人の立場による。
次に専門家の意見を調べてみた。
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