老人ホームには種類がある。
特に分かりにくいのが、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)と住宅型有料老人ホームの違いだ。
サービス付き高齢者向け住宅と住宅型有料老人ホームの違いを分かりやすく解説します。

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老人ホームの種類

老人ホームで検索すると、様々な高齢者対象の施設が出てくる。
大きく分けると2つに分かれる。

①高齢者向け住宅
②有料老人ホーム

高齢者向け住宅

高齢者向け住宅とは、普通のマンションと違い、高齢者に優しいバリアフリーの住宅のことだ。

老人ホーム バリアフリートイレ
高齢者向け住宅はさらに以下の2種類がある。

①高齢者向け賃貸マンション
②サービス付き高齢者向け住宅

高齢者向け賃貸住宅

高齢者向け賃貸マンションは、バリアフリーのマンションである。
高齢者向け賃貸マンションは、シニア向け賃貸マンションと呼ばれることも。

サービス付き高齢者向け住宅

サービス付き高齢者向け住宅は、バリアフリー住宅に安否確認・生活相談のサービスが付属(義務)しており、食堂があり食事の提供のあるサービス付き高齢者向け住宅もある。
介護保険サービスは外部のサービスを利用する。

有料老人ホーム

有料老人ホームには以下の種類がある。

①介護付き有料老人ホーム
②住宅型有料老人ホーム

介護付き有料老人ホーム

介護サービスがセットになった高齢者向け施設である。

住宅型有料老人ホーム

入居者に合った介護サービスを選んで利用する高齢者向け施設である。

老人ホームの種類【まとめ】

以上の高齢者向け施設をざっくりまとめると以下になる。
※実際はこれ以外にも老人ホームの種類がある。

入居対象バリアフリー安否確認・生活相談食事介護
高齢者向け賃貸マンション自立~×× ×
サービス付き高齢者向け住宅自立~外部サービス利用
住宅型有料老人ホーム要支援~介護サービスを選んで利用
介護付き有料老人ホーム要介護~

サービス付き高齢者向け住宅と住宅型有料老人ホームの違い

サービス付き高齢者住宅と住宅型有料老人ホームはサービスの内容が似ている。何が違うのだろうか?

サ高住と有料老人ホームの決定的な違い

有料老人ホームは、食事、介護、家事、健康管理のうち、いずれかのサービスを1つ以上提供している住まいを指す。
一方、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は、安否確認・生活相談のサービスが義務付けらている賃貸住宅である。

この違いが契約方式の違いとなっている。

●サービス付き高齢者向け住宅:賃貸借契約⇒契約者が死亡しても契約は続行(親戚や身内に相続可)
●有料老人ホーム:利用権方式⇒契約者が死亡すると契約終了

歴史的な違い

サービス付き高齢者向け住宅の歴史は浅い。
以前は、有料老人ホームか高齢者向け賃貸住宅しかなかったが、新たな制度としてサービス付き高齢者向け住宅が生まれた。
その結果、住宅型有料老人ホームに近いサービスを提供するサービス付き高齢者向け住宅があり、違いが分かりにくい原因となっている。

サービス付き高齢者向け住宅と住宅型有料老人ホームのどちらを選ぶべき?

以上の様に施設によってサービス付き高齢者向け住宅と住宅型有料老人ホームのサービス内容に違いが無い場合もある。
結果的にその施設でどのようなサービスを受けられるのか、その場合の費用はいくらかかるのかが施設を選ぶ時のポイントとなる。

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