あさひの自転車パンク防止剤は必要か?意味ない?
というのが、先日、サイクルスペースあさひでクロスバイクを買った。楽天で注文して店頭に受け取ったが、その時、店員から自転車のパンク防止剤+サドルチェーン+防錆剤のセット購入を勧められた。
セット価格がお得な上に「あさひオリジナル自転車保険(サイクルパートナー)に加入すると、さらに初回10%の割引がある。
検討すると伝えたら1週間以内なら、初回扱いにするとのこと。
自転車のパンク防止剤のメリットとデメリットは何?
そして、自転車のパンク防止剤は必要なのか?それとも意味ない?
徹底調査してみた。
パンク防止剤の効果・使い方【基本編】
そもそもパンク防止剤とは何なのか?
注入可の対象
パンク防止剤は、どんな自転車でも注入可なのではない。
楽天で「パンク防止剤」を検索すると、あさひ「Slime(スライム)バンク防止剤」がヒット。
この「バンク防止剤」は店頭で勧められた商品と同じ。
スライムは、アメリカで1989年から展開し、タイヤシーラント(パンク防止剤)業界で世界No.1シェアのパイオニアブランドだそうな。
説明書きによると、「パンク防止剤」を注入可能なのは、英式バルブ/EV及び米式バルブ/AV、注入不可は仏式バルブ/FV(フレンチ・ブレスタ)とある。
では、英式バルブ/EV及び米式バルブ/AVと仏式バルブ/FV(フレンチ・ブレスタ)の違いは何かというと、空気入れの口が普通か細いかの違い。
私が今回、購入したクロスバイクは普通の空気入れが使える。
従って、「パンク防止剤」注入可だ。
一方、子供が3年ぐらい前からクロスバイクに乗っているが、空気入れの口が細く、普通の空気入れが使えない。=仏式バルブ
従って、「パンク防止剤」は注入不可だ。
「スライムバンク防止剤」の特長
細かな繊維を含む液体で、あらかじめ注入しておくことで不意に起こるパンクを未然に防ぐ事が出来るアイテム。
特性
・従来のスプレータイプのパンク修理剤は、一旦パンク修理に使用すると液材がタイヤ内部に張り付き、容易に落とす事が出来ませんが、スライムは水溶性の為、簡単に水洗いすることが可能
メリット・効果
「パンク防止剤」は名前の通り、パンクを防止する剤であるが、どの程度、パンクを防止する効果があるのか?
「スライムバンク防止剤」の商品紹介ページには、以下の説明があった。
・直径2.8mm程度までの突き刺しパンクに対応
・スライムパンク防止剤は固まらないため、継続して複数のパンク穴を塞ぐ
使い方
・スライムで対応できないパンクの場合は、水洗いを行い、水分を拭き取ることで、通常通りのパンク修理が可能
・スライムパンク防止剤は固まらないため、継続して複数のパンク穴を塞ぎます。
空気漏れが無ければ、改めてパンク修理をする必要はありません。
「スライムバンク防止剤」の口コミ評判
は、楽天みんなのレビュー・口コミでは5つ星中4(18件、Yahoo!ショッピングでは5つ星中4.52(44件)と高評価。)、Amazonカスタマーレビューでは5つ星中3.9(36件)。【2022年5月2日時点】
良い口コミ
悪い口コミ
以上、大手通販サイトでのあさひ「スライムバンク防止剤」の口コミレビューを見てきたが、評価は高い。
但し、「スライムバンク防止剤」を注入後にパンクした事例が全くない。
そこで、「パンク防止剤」のデメリットについて調べてみた。
「パンク防止剤」のデメリット
●漏れる
●パンク修理ができない
重くなる
1つのタイヤに100gとして前後のタイヤで200g。
これを重く感じるかどうかは個人の感覚になりそうです。
「ペダルが重くなる」という方も「変わらない」という方もいます。
漏れる
タイヤに穴が開き、駐輪している間に空気が漏れる?(抜ける)ことがあります。
これは、穴の個所が上にきた状態で駐輪した為です。
穴が開いた状態で駐輪する時は穴の位置が下にくるようにすると、空気の漏れは少ないようです。
パンク修理ができない
「パンク修理ができない」というのは恐らく空気に触れる固まるタイプの「バンク防止剤」のようです。
あさひ「スライムバンク防止剤」は、水溶性なので普通にパンク修理が可能だ。
「パンク防止剤」は必要なのか?
結局、「パンク防止剤」は必要なのか?
あるいは意味はないのか?
これについては興味深い情報がありました。
「パンク防止剤」の効果的な使い方
まず、「パンク防止剤」が効果を発揮するには以下の条件があります。
①2週間に一度は空気を入れて適正空気圧を保つ
②タイヤが劣化しているときにはちゃんとタイヤ交換を行う
意味のない実験
①の「適正空気圧」の観点から”意味のない実験”を自転車屋さんが動画で公開しています。
動画ではチューブ単体を取り出して空気を入れて実験を行っていますが、チューブはタイヤの中に入っている時とチューブ単体とでは空気圧が異なります。
チューブ単体では「空気が低すぎる=適正空気圧でない」為、「パンク防止剤」は効果を発揮できません。
実験を行った自転車屋さんは、この実験を持って「パンク防止剤は意味がない」と主張しますが、そもそも実験に意味がないのでした。
※参照:無意味なパンク防止剤の実験。【自転車の出張修理店検索.com】
さらに興味深い記事を見つけました。
尚、いつの記事か、またどういう素性の方が書いているのかは不明です。
スライムパンク防止剤との上手な付き合い方
記事に以下の大見出しがあります。
●スライムパンク防止剤との上手な付き合い方
●スライムパンク防止剤被害
ここでは、「スライムパンク防止剤との上手な付き合い方」を取り上げます。
以下は見出しです。
●走っている(車輪が回っている)時は、パンク穴を塞いでくれます
●近くでスライムパンク防止剤が入っていてもパンク修理してくれるお店を探しましょう
●割増料金を請求されても怒らないでください
●年一回の定期的な点検をしましょう
●効果を継続するためには2年に一度チューブを交換しましょう
●虫ゴム交換時に、噴き出させないために
※参照:スライムパンク防止剤被害低減プロジェクト【自転車の出張修理店検索.com】
あさひ「スライムバンク防止剤」は必要か?【まとめ】
あさひ「スライムバンク防止剤」は必要か?のまとめです。
「バンク防止剤」の効果的な使い方
まず、あさひ「スライムバンク防止剤」が効果を発揮するには条件があります。
ポイントは「適正空気圧」。
「月一回、しっかりと空気を入れる」。
これは、「スライムバンク防止剤」の効果を発揮するポイントになるだけでなく、「スライムバンク防止剤」を付かなくても、通常パンクを防ぐ上で大事です。
※参照:自転車のパンク防止を考える
「バンク防止剤」は意味ない?
「適正空気圧」を維持しないで「スライムバンク防止剤」を使用しても、「意味ない」です。
「スライムバンク防止剤」を使用し、「適正空気圧」していれば、ある程度のパンクは防止可能なので「意味あり」です。
「バンク防止剤」は必要?
「スライムバンク防止剤」を使用し、「適正空気圧」していれば、ある程度のパンクは防止可能ではありますが、メリットとデメリットを考えるとデメリットの方が大きいようです。
個人見解としては、あさひ「スライムバンク防止剤」は「必要ナシ」と判断します。
これを機に、今まで関心のなかった自転車のメンテナンスについて勉強しようと思いました。
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