夏場は気温も高いが湿度も高い。
そこでエアコンの除湿(ドライ)の出番だ。
エアコンの除湿は冷房より電気代が安いというイメージがある。
しかし、本当にエアコンの除湿は冷房より電気代が安いのだろうか?
そもそも、除湿と冷房の違いは何?
エアコンの除湿と冷房の違い、並びに電気代が安いのはどっちか調べてみた。
【エアコン】冷房・除湿の違い
エアコンの冷房と除湿(ドライ)の違いは何だろうか?
どう使い分けをする?
仕組みの違い
取り込んだ空気を冷やし、空気中の水分を結露で水にして室外に放出する。異なるのは、温度と湿度のどちらを重視するかという点。
冷房機能の場合、設定された室温まで冷やすように運転するが、除湿機能の場合は湿度が目標の値になるまで冷房の弱運転を行う。
※参照:冷房と除湿(ドライ)って、どっちがお得なの?【Panasonic】
分かったようで分からない説明だ。
何故なら、私のエアコンの場合、「除湿」の場合でも、除湿を何%にするかの設定はなく、温度の設定しかできないからだ。
除湿と除湿弱
私のエアコンの品番は、パナソニックCS22PEXJ。
除湿には除湿と除湿弱があり、取扱説明書には以下の説明が記載されている。
尚、除湿には湿度設定ボタンはない。
●除湿弱:冷やしすぎを抑えて湿気を取る。
さらに詳しい説明があった。
除湿
室温が設定温度に近づくまでは冷房。
近づくと、ごく弱い風量で湿気を取り除く。
除湿弱
室温が設定温度に近づくまでは冷房。
近づくと、除湿より弱い風量で冷やしすぎを抑えて湿気を取り除く運転になる。(除湿量は少なくなる)
但し、通常は「除湿」というと除湿設定が出来るようだ。
冷房除湿
前述のパナソニック公式サイトの「冷房と除湿(ドライ)って、どっちがお得なの?」には、除湿と除湿弱ではなく、「除湿と冷房除湿」の表記だ。
●冷房除湿:室内温度を設定”温度”に近づくまでは冷房。近づくとごく弱い風量で湿気を取り除く。
私のエアコンの「除湿」「除湿弱」=パナソニック公式サイトの「冷房除湿」と理解できる。
パナソニック公式サイトの「除湿」は、除湿を調節することを重視した機能。
パナソニック公式サイトの「除湿」は、前述の「冷房機能の場合、設定された室温まで冷やすように運転するが、除湿機能の場合は湿度が目標の値になるまで冷房の弱運転を行う。」という説明と一致する。
除湿の種類
エアコンの除湿について調べていると、除湿には種類があるようだ。
●再熱除湿
●ハイブリッド除湿
弱冷房除湿
水分を集めるために温度を下げた空気をそのまま部屋に戻す。
弱冷房をかけているのと同じようなため、肌寒く感じることもあり。
再熱除湿
水分を集めるために温度を下げた空気を、ちょうどいい温度に暖めなおしてから部屋に戻す。部屋の温度を下げずに、湿度だけを下げることができる。。
しかし、部屋に戻す空気を暖めなおしているので冷房より少し多くの電気を使う。
ハイブリッド除湿
従来の除湿とは全く異なるしくみで、水分を集めるために温度を下げた空気を、室内の空気とまぜ室温に近づけて送風するため、寒くなりにくく消費電力は控えめ。
実際のところ、私が現在使用しているエアコンは旧式?のようなので、現在販売されているエアコンと仕様が異なるので体感は不可だが、とりあえず、冷房と除湿の違いは理解できた。
【エアコン】冷房・除湿で電気代が安いのはどっち?
次に問題なのは、冷房・除湿で電気代が安いのはどっちかということだ。
パナソニック
また、どちらを使う場合でも、設定温度を高くしたほうが節電になります。
※参照:前述「冷房と除湿(ドライ)って、どっちがお得なの?【Panasonic】」
ダイキン
※参照:前述「冷房と除湿、どう使い分けるのが効果的?」
【エアコン】冷房・除湿の使い分け
エアコンの冷房・除湿の違いが分かったので、次に冷房・除湿の使い分けについて。
パナソニック
ダイキン
梅雨など湿度が高くなるときは「除湿」を使いましょう。
(特に梅雨などは肌寒くならないよう再熱除湿やハイブリッド除湿がおすすめです)
最適な湿度とは?
エアコンの湿度を設定する場合、最適な湿度は何%?
不快に感じる湿度
●湿度が60%以上:汗が乾きづらく、結露ができカビが繁殖しやすくなる。
快適のおすすめ湿度
●湿度:50%以下がおすすめ
【エアコン】冷房・除湿の違い~電気代が安いのはどっち?[まとめ]
冷房・除湿の違い
エアコンの冷房・除湿の違いは、どちらを重視するかの違い。
●除湿:湿度が目標の値になるまで冷房の弱運転を行う
電気代が安いのはどっち?
一般的には、消費電力は再熱除湿>冷房>弱冷房除湿≒ハイブリッド除湿となるが、使用の目的が異なり、温度や湿度の使用環境・設定温度によって、電気代は異なりますので、どちらが安くなるとは言えない。
冷房・除湿の使い分け
エアコンの冷房・除湿の使い分けは、冷房・除湿の違いと連動している。
湿度を下げたい場合は除湿(ドライ)運転、温度を下げたい場合は冷房運転と使い分けると効果的。