補聴器メイカーのカタログには様々な補聴器が掲載されている。
値段も様々。安いモノでも5万円以上、高いものだと50万円以上する。
しかも、これは片耳の値段。両耳だと片耳を2個購入するより、安くなる。
補聴器の選び方は?おすすめの補聴器は?
※今回、母親が補聴器外来で補聴器を借りた補聴器販売会社の社員の話等からまとめています。


≪もくじ≫

補聴器の選び方:形(種類)

補聴器の形(種類)は次の3種類。

①ポケット型(箱型)
②耳かけ型
③耳穴型

それぞれ一長一短があるのだが、おすすめは「耳かけ型」。
昔に比べて性能も良く、小型化されており、言う程目立たない。
髪の長い女性は特に耳が髪に隠れて補聴器を付けていることが分からない。

最大の弱点は、マスクと併用できないこと。
マスクを外す時に補聴器も外れてしまう。

眼鏡は外す時に意識すれば補聴器ははずれない。

では、耳穴型が良いかというと、マスクやメガネは問題がないが、まず、耳の型を取らねばならない。
耳穴をスッポリ覆うので、自分の声が反響しやすい。

母親は普段から耳がかゆくなるそうなので、耳穴型はパス。

耳かけ型補聴器を借りることにした。

補聴器の選び方:メーカー

補聴器外来で貸してくれた補聴器のメーカーはワイデック(WIDEX)社。
落語家の三遊亭円楽さんが、イメージキャラクターを務めている。

ワイデックは北欧デンマークにある補聴器メーカー。
会社設立から60年。

世界初となる耳穴型フルデジタル補聴器を生みだし、その後も革新的な製品を開発してきた。

いわば、老舗補聴器メーカーである。
このメーカーの製品は、小さい音に対する感度が極めて高いことが特徴だ。

補聴器外来で貸してくれたのはワイデック。

勿論、補聴器メーカーはワイデック以外にも複数ある。
・ジーエヌ(GN)リサウンド(ReSound)
・オーティコン
・シーメンス・シグニア

眼鏡市場ではワイデック、シーメンス、リサウンドの補聴器を扱っている。

補聴器の選び方:性能

性能=値段と言って良いほど、性能がよくなるのと値段も上がる。

ワイデックスでは、補聴器をシリーズとクラスで分けている。

◇シリーズ
・ビヨンド:18.5万円~54.5万円
・ユニーク:14万円~51万円
・ドリーム:9.8万円~39万円
・デイリー:7.8万円~15.8万円
※いずれも、片耳の値段。

シリーズが同じでも「クラス」に応じて値段が異なる。
※「クラス」に関しては以下参照。
シリーズの価格帯はデイリー<ドリーム<ユニーク<ビヨンドとなる。

◇クラス
クラスは以下の4つ。
いわばどういう環境をカバーしているかによる。
これは、個人個人、異なる分野である。

・440:①静かな居間②待合室・スーパー③会議・レストラン④大人数の集まり⑤人混み・電車の中
・330:①静かな居間②待合室・スーパー③会議・レストラン
・220:①静かな居間②待合室・スーパー
・110:①静かな居間

どの補聴器がその人に合っているのか、これは補聴器販売会社の社員の見せ所。
知識と経験が多いほど、的確にその人に合った補聴器を紹介してくれる。
その点、商売第一のところでは、やたら、高いものを売ろうとする。

眼鏡市場は売りたいのが態度に出過ぎて閉口した。
何しろ、まず購入する人はいないという片耳50万円の補聴器を最初に装着するのだから、どうかしてる。
※眼鏡市場の補聴器体験に関する記事はこちら⇒眼鏡市場「補聴器 体験型フェア」口コミ

値段は110<220<330<440の順に高くなる。

どのシリーズのどのクラスを選ぶかは、耳の状態と、どういう使用環境で使うことが多いかで決まって来る。

ちなみに、借りたのは、シリーズ:ドリーム、クラス:330の補聴器であった。

補聴器は買ってからが始まり

補聴器は装着して終わりではなく、使っている内に慣れ、徐々に調整していくそうだ。

補聴器を借りて2週間になるが、本日、レベルを2つ上げた、という。

単に音のレベルを上げるだけだと、雑音の音も大きくなるので、わずらわしい。
そこに慣れが必要とのこと。

今のレベルは80%、まだ20%残っているらしい。

今後は年2~4回、調整をしてくれるという。

補聴器を購入すると、補聴器乾燥ケースが付いているそうだ。
ただ、それは「乾燥」機能しかついていない。
乾燥剤は年4回、取り換える必要があるという。

乾燥以外に除菌、脱臭機のある補聴器乾燥用アクセサリーもある。

さらに、最新版は「乾燥剤のいらない電気乾燥器。」
毎日3~4時間、電源を入れる必要があるが、消耗品の乾燥剤を購入する必要はがない。
コストパフォーマンスに優れている。

購入にあたり、値段交渉した結果、本体から3万円値引き、さらに、「乾燥剤のいらない電気乾燥器。」と電池を付けてくれた。

製品は2週間後に持って来てくれるとのこと。
それまでは、今借りている補聴器を引き続き貸してくれる。

電池に関しては「当社は高い(一般価格1200円のものを900円で販売)ので、眼鏡市場等で購入する方が安い。」ということだった。

補聴器は色を選べるが、今借りている補聴器の色が問題ないので、同じものにした。

後、補聴器のクリーニングは年2回受けた方が良いとのこと。
この場合は、補聴器販売会社に行く必要がある。