母親が常々「自分のルーツ(先祖)を知りたい」と言っているのだが、家系図はある程度、自分で調べられるということを知った。
そこで母親の90歳の誕生祝に家系図をプレゼントすることにした。
最初は自分の戸籍謄本(全部事項証明書)を本籍地に請求する。
家系図作成について書かれた本を参考にしたが、いざ、実際に書類を準備していくと、本に書かれていることでは不十分なことが何点か出てきた。
戸籍謄本の取り方について詳しく解説します。

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家系図の調べ方

何故、家系図を調べたいのか?

母親が以前から、「自分のルーツ(先祖)を知りたい」と言っていた。
実際、今から40年以上も前に、ルーツをたどって遠い親戚の所を訪ねたらしい。
私も同行したらしいのだが、全く記憶がない。

最近、家系図の調べ方を調べてみたところ、家系図作成の本が何冊か出ており、しかも著者はいずれも行政書士。

何と家系図作成代行を生業としているとのこと。
家系図作成には需要があるらしい。

家系図作成関連の本を3冊、ざっくり読んでみたが、過去200年ぐらいまで先祖を遡るのは難しくないようだ。
自分で調べるのが可能だ。

最も具体的で分かりやすかったのが以下の本。

家系図の調べ方

何故、過去200年ぐらいまで先祖をたどれるのか?
それは戸籍が存在するからだ。

取得できる最も古い様式の戸籍は「明治19年式」。
明治19年は西暦で1886年、現在が2020年なので、2020年-1886年=134年。
但し、「明治19年式」に記載されている最も古い先祖が66歳でなくなっているのなら、134年+66歳=200年ということになる。

結論的には江戸時代まで先祖を遡ることが可能だ。

そこから先は、いろんな文献で調べていくようだが、すんなりいくとは限らない。

家系図の調べ方

家系図(先祖)を調べるには、戸籍をたどる。
戸籍に記載されている「親」の戸籍をどんどん遡ることになる。
その為に、戸籍が存在する役所に戸籍を請求することになる。

戸籍謄本の取り方

戸籍の種類

一口に戸籍というが、戸籍は2種類ある。

●戸籍謄本
●戸籍抄本

戸籍謄本とは?

戸籍に記載されている人全員が記されたもの。
家系図作成にあたってはこれを使用。
一番新しい戸籍「平成6年式」では「全部事項証明書」とも呼ばれている。

戸籍抄本とは?

戸籍に記載されている人のうち、一部の人のみが記載されてたもの。
本人のパスポート申請などに使う。
一番新しい戸籍「平成6年式」では「個人事項証明書」とも呼ばれている。

本籍地とは?

戸籍は本籍地の役所に請求する。
ここで問題なのは、「本籍地とは何?」「本籍地の調べ方は?」である。

本籍地とは何?戸籍と住民票との違いは?

住民票はその人が住民登録していることを証明する書類だ。
一方、戸籍はその人の出生から死ぬまでの記録が記載されている。

結婚すると、親の戸籍から抜け、自分(家の名前)が筆頭株主の戸籍が作られる。
ここで問題なのは「本籍(地)」とは何なのか、ということ。

本籍地とはその人の出生を届けた時に親が住んでいた住所だ。
従って、出生地とは限らない。

ただ、本籍地の変更が可能だ。
※本籍地の変更手続きについてはまだ調べていないので、後日調べて記事にしたいと思う。

本籍地の調べ方は?

運転免許証を取得したことがある方であれば、ご存知の方も多いと思うが、以前は免許証に本籍地が記載されていた。

しかし、現在は運転免許証に本籍地の記載はない。
但し、本籍地を知る方法はある。

運転免許証に本籍地の記載はないが、実際はされているICチップには本籍地の情報が書きこまれており、スマホのアプリで確認することが出来る。
但し、現在、AndroidのみでiOS(iPhone)には対応していない。
また、運転免許証発行時に登録した番号(1と2、各々4ケタの数字)が必要。

もっとも、運転免許証の発行時にもらう「本籍確認書」に本籍地の記載がある。

運転免許証を所持していない場合は、親に聞くのが一番だ。

戸籍謄本の取り方

戸籍謄本(全部事項証明書)は本籍地の市役所などに請求して取得する。
戸籍謄本の請求は郵送でできる。

郵送での戸籍交付申請に必要なものに以下がある。

●申請書
●定額小為替
●切手を貼った返信用封筒
●本人確認書類のコピー
●申請者との続柄が分かる戸籍のコピー

申請書

自治体所定または自作の申請書。
本籍地のある市役所等のHPからダウンロードできる。
必要な書類もHPに記載されている。

定額小為替

小為替には郵便為替と定額小為替がある。
郵便為替と定額小為替の違いは金額の違いだ。
戸籍の取得費用は現戸籍は1通あたり450円、除籍・改正現戸籍は750円。
戸籍の取得には「定額小為替」を使う。

切手を貼った返信用封筒

遡れるだけ一番古い戸籍までを請求すると、申請時点は戸籍の枚数(重さ)がわからず。郵便料金も確定しない。
その為、最低限の切手を貼り、「不足分料金受取人払い」と赤字で封筒に書いておくと、切手不足で役所に返送されずに届けてもらえる。

本人確認書類のコピー

運転免許証や健康保険証などのコピーを送る。
顔写真付きのものであれば確実だが、健康保険証でもまず問題ない。
念の為、申請する役所に事前確認すると確実だ。

申請者との続柄が分かる戸籍のコピー

自分の戸籍を請求する時は必要ないが、請求する戸籍に自分の名前が無い先祖の戸籍を請求する場合、先祖と自分とのつながりを分かる戸籍を全て提出する必要がある。

例えば、祖父の戸籍が欲しい場合、自分と父の戸籍のコピーが必要となる。

戸籍を実際に請求する時に知っておくべきこと

まずは、自分の戸籍を請求する。
必要な書類は以上、見てきたとおりだが、いざ、書類を準備しようとすると、以上の知識だけでは不十分だった。

●定額小為替
●封筒のサイズ・郵便料金
●封筒の宛名

定額小為替

定額小為替は郵便局でしか取り扱っていない。
コンビニでは販売されていない。

そして郵便局の「郵便」窓口ではなく、「貯金」窓口になる。
郵便局に4時過ぎに行ったところ、定額小為替は4時までと言われた。

翌日、4時までに行ったが、窓口で「450円の定額小為替を下さい」と伝えたところ、申請書?を書かされた。
中々面倒である。

さらに、1通当たり発行手数料が100円かかる。
結局、550円になった。

貰ったのは「定額小為替証書」と「定額小為替受領証書」。
「定額小為替証書」には郵便局の日付印が押してある。

定額小為替

「定額小為替証書」の受取期限は6ヶ月
以下の記載があった。

「下記の金額(450円)をこの証書の発行日から6ヶ月以内にゆうちょ銀行または郵便局でお受取りください。」

封筒のサイズ・郵便料金

次の問題点は封筒のサイズ。
封筒はサイズと重量で郵便料金が異なる
封筒は定形郵便物と定形外郵便物がある。
※参照:定形郵便物・定形外郵便物の料金

定形郵便物のサイズ・郵便料金

●サイズ(最大):23.5㎝×12㎝×1㎝
●重量と郵便料金
25g以内 84円
50g以内 94円

定形外郵便物(規格内)のサイズ・郵便料金

●サイズ(最大):34㎝×25㎝×3㎝
●重量と郵便料金
50g以内 120円

封筒を購入

家にあった封筒は、20.5㎝×9cmの定形封筒でも一番小さいサイズ。
それと、23cm×16.2㎝の定形外封筒。

封筒はいずれも帯に短くたすきに長い。
封筒は戸籍の一回の請求で2通必要。
何か所かの役所に請求することなる。

そこで、ホームセンターに封筒を見に行った。
コーナンに提携内最大の長形3号という封筒が100枚入305円で販売されていた。
1枚あたり約3円。

A4サイズが3つ折りで入れられるとのこと。
さっそく、購入。

通販では送料が入る為か600円ぐらいする。
但し、1000枚ともなると単価はぐんと易くなる。

尚、封筒の厚さに種類があるようで、重さが70gや80g、85gなどと記載されている。

切手の購入

書類を入れ重さを測ってみると定形郵便25g以内に収まった。
切手代は84円。
返信用の封筒にも貼るので、84円切手が2枚必要だ。

自分の名前・住所

封筒には各々、自分の名前・住所を書く必要がある。
私は字が下手だし、各手間が面倒。

宛名シール(ラベルシール)がキレイだ。
以前作成した宛名シールは無くなったのでまた作成することにする。
用紙があればパソコンで作成できる。

シールの大きさは10シート、12シート、22シートと色々あるが、私は「エーワン ラベルシール 12面 22シート 72312」83.8×42.3mm(角丸)を使っている。
クレジットカードの縦の長さが1㎝程小さいサイズだ。

役場の宛名

最後に気になったのが、封筒の宛名。
「○○市役所」で良いのか?

これについても戸籍を請求する役場のHPに記載があった。
私の本籍地の市役所の場合は、「○○市役所 市民生活部 市民室 郵送担当」とあった。

私の名前と住所は宛名シールを使うが、市役所の宛名と住所が手書きだ。
ちょっとましに見えるようにまにあわせで字を練習しようか。
「字がうまくなる」類の本は家に何冊もある。

こんな時に字が上手な人がうらやましい。

市役所に書類を送った後の展開は、後日、記事にする予定です。

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