母親の「ルーツを知りたい」という願望を叶えるべく先祖探し(家系図作成)を始めました。
まずは、私の戸籍謄本(全部事項証明)の取り寄せです。
本籍地の市役所に私の戸籍謄本(全部事項証明)の申請を行い、戸籍謄本が届きました。
戸籍謄本の取り寄せにかかった日数・費用などをご紹介致します。
家系図の調べ方
現存する最古の戸籍は「明治19年式」で、現在から戸籍をたどることで、明治初期・江戸末期までの先祖がわかる。
これは個人で可能だ。
やっかいなのはこれ以前の先祖。
色んな文献を当たる必要があり、簡単ではない。
家系図作成代行の行政書士もいるぐらいだ。
戸籍の種類
戸籍には現在戸籍・除籍・改製原戸籍がある。
戸籍の改正
戸籍は改正を繰り返している。
現在取得できる戸籍は以下の通り。
●明治19年式
●明治31年式
●大正4年式
●昭和23年式
●平成6年式
明治19年式
「家」単位・戸主を中心とした一族全員。
縦書・手書き。
明治31年式
「家」単位・戸主を中心とした一族全員。
縦書・手書き。
●大正4年式
「家」単位・戸主を中心とした一族全員。
縦書・手書き。
昭和23年式
夫婦と子供(2世代まで)。
縦書・手書き・タイプ。
平成6年式
夫婦と子供(2世代まで)。
横書・データで管理
戸籍謄本の取り方
●戸籍謄本と全部事項証明書の違い
●戸籍謄本と戸籍抄本の違い、一部事項証明(書)とは?
●「全部事項証明(書)」請求時に必要なモノ
【関連記事】戸籍謄本の取り方~本籍地に戸籍を請求する方法【家系図の調べ方①】
戸籍謄本と全部事項証明書の違い
私には馴染みのある「戸籍謄本」。
しかし、「全部事項証明書」というのもあり何が違うのか?
結論的には「戸籍謄本」=「全部事項証明書」。
戸籍の形式は何回か変わっています。
一番新しい形式は「平成6年式」。
「平成6年式」では「(戸籍の)全部事項証明(書)」という言葉が使われており、「戸籍謄本」の言葉はありません。
戸籍謄本と戸籍抄本の違い、一部事項証明(書)とは?
尚、戸籍謄本と戸籍抄本の違いは、全部か一部かの違いです。
「戸籍抄本」と言う言葉も「平成6年式」では「(戸籍の)一部事項証明」という言葉に変わりました。
「戸籍抄本」=「(戸籍の)一部事項証明(書)」です。
出生すると親の戸籍に入り、結婚すると親の戸籍から抜け、自分が筆頭主の戸籍が作られます。
そこに記載のあるのは筆頭主、配偶者、そして子供が生まれたら子供の情報も記載があります。
即ち、戸籍に記載のある全ての情報を証明するのが、「全部事項証明(書)」。
戸籍に記載のある一部の情報(筆頭主か配偶者、あるいは子供)を証明するのが、「一部事項証明(書)」となります。
先祖探しでは「全部事項証明(書)」を請求します。
「全部事項証明(書)」請求時に必要なモノ
本籍地に「全部事項証明(書)」を郵送で請求する時に必要な書類に以下のモノがあります。
①申請書
②定額小為替
③切手を貼った返信用封筒
④本人確認書類のコピー
④申請者との続柄が分かる戸籍のコピー
④に関しては、自分の戸籍を請求する分には必要ありません。
親の代より先祖を遡る場合に、自分と先祖の間をつなぐ戸籍が全て必要となります。
また、②の返信用封筒は、直接、本籍地の市役所等の自治体の窓口で手続きを行う時は必要ありません。
尚、戸籍の請求時に必要なものは、本籍地の市役所等の自治体のHPに記載があり、申請書もダウンロードできます。
ダウンロードが不可の場合は手書きの申請書でも構いません。
手書きの申請書に何を書くのか等についてはHPに記載がありますが、電話でも問い合わせが可能です。
戸籍の取り寄せに際し手間取ったこと
定額小為替
小為替の種類
小為替には郵便為替と定額小為替がある。
違いは金額。
「定額小為替」が金額が小さい。
戸籍の請求時には「定額小為替」を使う。
「定額小為替」の費用(料金)
●現戸籍:1通あたり450円
●除籍・改正現戸籍:1通当たり750円
今回は450円。
「定額小為替」は郵便局でしか販売されていない。
しかも、「貯金」窓口で午後4時まで。
購入には、申込書に名前等を記入。
意外と面倒だ。
支払は現金だけでなくPayPay等でも可能。
「定額小為替」と「定額小為替受領証書」を受け取る。
「定額小為替」には金額(450円)などが記載され、郵便局の日付印が推されている。
戸籍請求時にはこちらは何も記入しないで送る。
宛名
宛名は2つ。
●戸籍を請求する自治体の名前・部署・住所
●自分の名前・住所
戸籍を請求する自治体の名前・部署・住所
何処に請求するかは、本籍地の自治体HPに記載がある。
私の場合は、「○○市役所 市民生活部 市民室 郵送担当」であった。
○○市役所から届いた封筒には、市役所の住所と「○○市役所 市民生活部 市民室」、電話番号の住所印が押されていた。
自分の名前・住所
自分の名前・住所は一請求に関して2箇所書く必要がある。
今後、先祖を遡るのでその度にこれを繰り返す。
私が字が苦手な事もあり、宛名(ラベル)シールを使うことにした。
以下はいつも使っている宛名(ラベル)シール。
WEB上の無料ソフトで作成と印刷が出来る。
1シートに12枚ラベルを印刷できるが、1枚だけの印刷も可。
市役所の住所等は1回しか使わないので1枚だけ印刷した。
封筒
郵便料金は封筒の大きさと重さで異なる。
請求する戸籍が少ない時は定形郵便で足りる。
定形郵便の最大サイズは23.5㎝×12㎝×1㎝(長形3号)。
ホームセンターのコーナンで購入。
100枚入305円だった。
ネット通販でも購入できるが、封筒の厚さによって値段も異なるようだ。
切手
定形郵便の最低料金84円だ。
※25g以内
重さを測ると16gだったので84円で収まる。
尚、今後、親から先祖を遡る場合、戸籍が何通になるかは分からないので郵便料金も決まらない。
その場合はその封筒の最低料金の切手を貼っておき、「不足金受取人払」を赤字で書いておくと、料金不足で差出人に郵便物が戻る事態を避けられる。
今回は1通のみだったので、あえて書かなかったが、市役所から届いた郵便物には「不足金受取人払」の判子が押してあった。
さらに、封筒の表の右下には「転送不可」の赤いスタンプが押してあった。
市役所から届いた書類
市役所から以下の書類が届いた。
回答書
「回答書」には、請求内容及び収受金額等の内訳が記載されている。
三つ折りの為、折り目の線が2箇所に入っているが見る分には問題はない。
封筒を大きくすれば、2つ折りか書類を折らないで入れることが可能だ。
但し、その分、郵便料金がかかる。
全部事項証明
なぜか「全部事項証明書」ではなく、「全部事項証明」と「書」文字は入っていない。
「全部事項証明」は殆ど、個人情報なのでここでは画像は載せない。
「筆頭者」は?
「筆頭者」は私だ。
しかし、「筆頭者」とは書いていない。
「氏名」である。
「氏名」の上は「本籍」の住所。
戸籍改製
次に「戸籍事項 戸籍改製」とあり、「改正日」および「改正事由」が記載されてある。
これは「平成6年式」に戸籍が変わった為だ。
但し、平成6年に全国一斉に戸籍が変わるのではなく、自治体によって改正日は異なる。
私の場合は平成13年とあるので7年経過してからだ。
戸籍に記録されている者
「戸籍に記録されている者」は、私、嫁、そして子供で、各人の情報が書かれている。
ここで大事なのが「従前戸籍」だ。
「従前戸籍」とは?
「従前戸籍」とは私が元々入っていた戸籍で、親を筆頭に家族の名前が記載されている。
そして、先祖を遡る時に必要なのが、「従前戸籍」の住所と名前だ。
私の場合、父親だ。
「従前戸籍」にある「住所」は父親の「本籍」である。
したがって、父親の「本籍」にある自治体に父親が筆頭主である戸籍を請求し、その親⇒親と先祖を遡る訳である。
通常なら、次に私の父親の戸籍を請求するところであるが、先日、母親と話をした時に、父親の戸籍及び、母親の祖祖父の戸籍も所持していた。
請求した戸籍が届くまでの日数
私の場合、本籍は同じ県内にあることと平日の月曜日に請求したことが大きいと思うが、月曜日に請求書類を入れた封筒を投函して水曜日には請求した戸籍が届いた。
恐らく郵送では最短だと思う。
土日祝が入ったり、市役所などの「自治体」の業務が忙しいときはもっと日数がかかったはず。
HPには1週間前後とあったと思う。
請求した戸籍が1通であったこともあり、短く済んだ。
担当者には感謝だ。
先祖を遡る
さて、何故、父親の戸籍及び、母親の祖祖父の戸籍があるのか?
父親の戸籍
父親を筆頭主が何故あるのか?
実際は父親の祖祖父の戸籍まであった。
その理由は相続の為である。
父親が亡くなった時に残った家・土地を誰が相続するか、それを調べる為に司法書士(兼土地家屋士)に言われて戸籍を取り寄せたようだ。
戸籍を綴じた書類の表紙には「相続関係説明図」とある。
その中に私の戸籍も含まれていた、
しかし、戸籍の方式が「平成6年式」以前の物であること。私の住民票も挟んであったが、今の住まいとは異なるので、「平成6年式」の戸籍を取ることにした。
母親の祖祖父の戸籍
母方の祖祖父の戸籍は何故あるのか?
昭和57年とあるので、自分のルーツを知りたい母親が取り寄せたのだと思う。
今回は父方の先祖では母方の先祖を探すので、次にやるべきことは何だろうか?
母親の父親は母親が小さい時に無くなっている。
勿論、私の生まれる前なので面識は全くない。
母親の祖祖父のさらに先祖の戸籍を請求するには、私からその先祖まで切れ目なく戸籍が繋がらなければならない。
母親の本籍地は私の父親が筆頭主の戸籍に記載されてる。
その本籍地の自治体の戸籍を請求すれば良いのだが、その前に今ある戸籍で家系図を作成してみようと思う。
※家系図作成方法は次回アップの予定です。
⇒家系図[無料]テンプレート[エクセル]・作成ソフト一覧【家系図の調べ方③】