車の寿命ついて以前は走行距離10万km、使用年数10年などと言われていたが、車の性能が向上しているので、車の寿命は伸びているという。
では、15年又は20年以上、車を乗り続けることができるのだろうか?
また、車の寿命を考慮した上で、最適な買い替え時期はいつなのか?
自動車の専門家の見解を調べてみた。
車の寿命は?
一般的な目安では期間で言うと13年、走行距離って言うと10~15万キロが目安のようだ。
車の平均使用年数
2019年に行われた自動車検査登録情報協会の調査では、車の平均使用年数は13.26年という調査結果が出ている。
*あくまでも平均である。
車の寿命を伸ばすには?
車の寿命は、単純に走行距離や使用年数では測れないものがある。
それは、使用頻度やメンテナンス。
使用頻度は走行距離に反映するので、ポイントはメンテナンスとなる。
メンテナンスをしっかりやることでしておけば20年以上走り続けるのも可能。
そこで、車の以下の部品やメンテナンスの交換時期を調べてみた。
*一般的な交換時期、使用頻度によっても異なる。
●バッテリーの交換
●タイヤの交換
●エンジンオイルの交換
タイミングベルトの交換
10万kmごとの交換が推奨されている。
素材がゴムでできているため時間が経つにつれて伸び、最後には切れてしまう。
※参照:車の寿命はどれくらい?走行距離や年数目安は?【廃車王】
バッテリーの交換
2~3年に1度交換することが推奨。
タイヤの交換
少なくとも5年に1度は交換。
4~5年、もしくは溝の深さ1.6mm以下(5年経過で1.6mm以上の溝が残っていても交換)。
エンジンオイルの交換
半年に1回は交換が必要(走行距離5,000kmも交換の目安)。
エンジンの寿命
始動時に白いオイル混じりの排気ガスを出すようになったら寿命。
※参照:Vol.88「クルマの寿命 ~目安は実際どれくらい?~」【国沢光宏のホットコラム/KURE】
※参照:車の寿命が10年って本当?寿命のサインや長く乗り続けるために大切なこと【カルモくん】
エンジンが故障し交換を行う場合、100万円もの費用が掛かるケースも。
※参照:車の寿命はどれくらい?走行距離や年数目安は?【廃車王】
変速機の寿命
これも最近耐久性が増してきているため、ATもマニュアルも(クラッチディスクを除く)、30万 km/15年程度なら問題なし。
ATだと変速ショックや変速時間。マニュアルならシフト時にガリガリ音がし始めたら寿命。
※参照:Vol.88「クルマの寿命 ~目安は実際どれくらい?~」【国沢光宏のホットコラム/KURE】
車を長く乗ることのデメリット
車の点検とメンテナンスをしっかり行えば、20年以上乗り続ける事は可能だ。
但し、いいことばかりではない。
長く乗り続けることにはデメリットもある。
部品の在庫
純正の部品の在庫が10年までしかない。
従って10年以上経った車の交換部品を純正で行うのは断念する必要がある。
自動車税と重量税
新車登録から13年経過すると自動車税と重量税がアップする。
*以前は10年以上の車は車検を1年毎に行わなければならなかったが、現在は車の性能が向上していることもあり、2年に1回だ。
下取り価格
20年以上乗った車ではディーラーからは下取り価格を付けられない、中古車買取業者からは処分費用がかかる場合も。
※参照:車の寿命って何年くらい?20年乗り続けられるって本当なの?【カーネクスト】
車の寿命と買い替え時期【まとめ】
車の寿命
2019年に行われた自動車検査登録情報協会の調査では、車の平均使用年数は13.26年。
一般的な目安では期間で言うと13年、走行距離って言うと10~15万キロが目安。
但し、車はしっかりと点検とメンテナンスを行えば20年以上乗ることが可能だ。
*各部品の交換が必要
車を長く乗ることのデメリット
自動車税と重量税
車はしっかりと点検とメンテナンスを行えば20年以上乗ることは可能だが、問題は維持費。
新車登録から13年経過すると自動車税と重量税がアップする。
修理代
単純に200万円で購入した車を10年乗り、年間20万円以上の修理代がかかるなら、買い替え時と言える。
車の買い替え時期
エンジントラブル
エンジンは普通に使って30万kmまたは15年持つが、エンジンが故障した場合、交換するのに100万円程度かかるので、車を買い替えするしかない。
部品の交換
純正部品の在庫は10年。
10年以上車に乗るなら非純正部品になる。
買取価格
買取価格は10年でほぼ0円、20年以上だと廃車扱いになり、廃車費用が掛かる場合も。
但し、以上は一般的な中古車買取業者の場合。
廃車買取専門の業者の場合、廃車費用無料で0円以上で買取を行ってくれるので、自分で廃車手続きを行うより、断然オトクだ。
車に愛着があり乗り潰すなら、エンジンが故障するまで乗ることは可能だ。
そうでない場合、10年、13年あたりが買い替え時期の目安になる。