市民検診で胃がん検診が無料だったころもあり、受診した。
問題はバリウム(エックス線検査)か胃カメラ(内視鏡検査)のどちらにするか、という点。
医師の説明を聞いて、胃カメラを選択。
胃カメラは今回初めて受診した。
嫁が別の病院で受診して胃カメラが苦しかったと聞いていたの内心ビビっていたのだが、実際、胃カメラ(内視鏡検査)を受けるとまるで楽だった。
しかし、これには理由があった。
胃がん検診の基礎知識から、病院選び、実際の胃がん検診などの体験を披露します。

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胃がん検診とは?

胃がん検診の目的

以下は「市の胃がん検診(胃内視鏡検査)同意書」から引用・抜粋。

「胃がん検診は、症状がない時期にできるだけ早く胃がんを見つけ、早く治療する目的で実施します。既に胃の治療中で、医師から定期的な内視鏡検査が必要と言われている方は、検査の対象となりません。」

胃がん検診の対象

胃がん検診の対は50歳以上の健常者。

胃がん検診の検査方法(種類)

「(胃がん検診の)検査方法としては、バリウムを用いるエックス検査と内視鏡検査があります。いずれもその効果が証明されています。)」

●バリウムを用いるエックス検査
●内視鏡検査

胃カメラ

「市の胃がん検診(胃内視鏡検査)同意書」には、エックス検査と内視鏡検査のメリット・デメリットが詳しく記載してあるが、長いのでカット。
*違いについては後述

胃がん検診の費用

私の場合、市民検診で胃がん検診等が無料だが、自費の場合、費用はいくらなのだろうか?

「胃がん検診費用の相場は、実施機関や検査の種類によっても異なりますが、胃のバリウム検査(胃部直接X線検査)で10,000~15,000円、胃部内視鏡(胃カメラ)検査で15,000~20,000円くらい」

*出典元:胃がん検診費用の相場【人間ドッグ・健診[マーソ]】

胃がん検診はなぜ2年に1回の理由

市民検診では、胃がん検診は「誕生日で”偶数”年齢*」とある。
*今年度中(4月~翌年3月)に”偶数”年齢になる人が対象(前年度未受診=受診可)

では、胃がん検診はなぜ2年に1回の理由は何だろうか?
調べてみると、2016年に年に1回だった胃がん検診が2年に1回*に、40歳以上が対象者であったのが50歳以上に変更になったようだ。
*受診推奨

「2016年に厚生労働省が定めるがん検診の指針が一部改正され、特に胃がん検診に大きな変更が加えられました。改正前は40歳以上を対象に1年に1回の受診が推奨されていましたが、改正後は50歳以上を対象に2年に1回の受診推奨に変更されました。この背景には、現在の40代より若い世代では、胃がんの原因とされるヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)の感染者が減り、胃がんの発症者が減っていることがあります。」

*出典元:国が推奨する5つのがん検診の対象年齢や検査方法【NHK】

では、実際に胃がん検診を受診した私の体験談を披露します。

胃がん検診の口コミ

病院選び

まず、胃がん検診はどの病院でも受診できるわけではない。
エックス線検査や内視鏡検査(胃カメラ)の設備が必要だ。
次にその病院・クリニックの評判である。

私の場合、嫁が某病院で内視鏡検査(胃カメラ)を受診したが、「非常に苦しかった」とのこと。

まず、胃がん検診を受診できる病院・クリニックを探し、次にその病院・クリニックの評判をネットで調べた。

その結果、Aクリニックに決めた。

受診までの手順

まず、電話で問合せを行う。
胃がん検診を行う前に、一度、クリニックで説明を受ける必要がある。

クリニックの説明

人当たりの良い先生で良かった。
胃がん検診の方法について問われたが、バリウムと答えた。
元々、バリウムは便秘になるので嫌なのだが、嫁が胃カメラが苦しかったという言うので、バリウムを希望した。

すると、先生から、以下の説明があった。

まず、胃がん検診は内視鏡検査が主流で、胃カメラの設備がないクリニックでは、必然的にエックス検査になるとのこと。

そして、エックス検査をしても、何か発見した時は、結局は胃カメラの内視鏡検査になる。

また、胃カメラは”鼻から”と”口から”があるが、”鼻から”は”口から”より苦しくないとのこと。

そこで、胃カメラにすることにした。

胃がん検診の日程を予約する。
その後、スタッフから当日、持参する書類の説明があった。

前日の食事

前日は夜10時までは普通に飲食可能。
検査当日はの朝の注意事項は以下。

・朝7時にコップ一杯のお水(お水以外は不可)をお飲みください。
・心臓、血圧、喘息の薬を飲んでいる方は、いつも通りお飲みください。
・腹部を締め付けない服装で来院ください。(きついベルト、ガードル、コルセットなどは避ける、)

検査前

個室に通される。
簡易ベッドがある。
スタッフの説明を受けながら、以下の作業が進む。

・胃の中の観察をしやすくするためのシロップを飲む。
・ベッドに仰向けになり、鼻の通りをよくするための薬を両鼻内にスプレー
・両鼻からゼリー状の局所麻酔剤を注入。ゼリーが喉の奥に流れ落ちてきたら、それを飲む。
・柔らかいチューブを通りの良い鼻に挿入して、内視鏡が通る状態かを確認。

ここで左下に寝るように言われた。
しかし、枕が低いのかこの姿勢が苦しい。
そのことを伝えると何かかましてくれた。
楽になる。

ここで先生のお出ましである。

検査

柔らかいチューブを抜き、鼻から内視鏡(胃カメラ)を挿入。
最初、鼻の奥を管を通す時は痛かったが、その後は楽だった。

内視鏡(胃カメラ)が喉を通る時に「ごっくんして下さい」と言われ、ごっくん。
胃カメラが移す画像はベッドの横のモニターに映っており、目を開けてみてください、と先生に促されるが、余裕はない。

しかし、再度、先生に促がされ、目を開ける。
画面は胃から十二指腸に向かうとところであった。
「キレイですね」と言われる。
その後、胃に戻る。
写真をところどころ摂る。
画像で見る限り、以上はないようで「百点満点」と言われる。

内視鏡(胃カメラ)を全て鼻から抜き、先生の説明を受ける。
今回、鼻から挿入した管は1㎝ほどの黒い管。
一方、口から挿入するのは3㎝以上ありそうな黒い管。

これでは、”口から”の挿入が苦しいわけだ。
後で嫁に確認したら、口から太い管を入れたそうである。

そして、鼻からの管も以前は内視鏡(胃カメラ)は角ばっていたが、最新式は丸くなっているらしい。

胃カメラというと”口から”というイメージがあったが、技術は進歩をしている。

検査後

検査後は、のどの麻酔が切れるまで約1時間は飲んだり食べたりしない。
1時間たったら、水を一口飲んで、せき込まなかったらOK。
せき込んだ場合は、また30分後に水を一口飲む。

私の場合は、検査後寄り道をしたので、家について水を一口飲んだのは、検査後から1時間半たっていた。
問題なし。

胃がん検診のおすすめ方法

結局、胃がん検診の方法には①エックス線検査②内視鏡検査(胃カメラ)の2種類がある。

そして、内視鏡検査(胃カメラ)は、さらに”口から”と”鼻から”がある。
最も、楽なのは”鼻から”内視鏡検査(胃カメラ)。

但し、これらは病院・クリニックによって設備があるなしがある。

胃がん検診を受ける場合は、事前に”鼻から”内視鏡検査(胃カメラ)を受診できるかを確認が必要だ。

そして、管を通す医師の腕も関係するので、少なくとも胃がん検診を受診する病院・クリニックの評判をチェックしたい。

私の場合、今回、受診したクリニックで、2年後も胃がん検診を受診するつもりだ。

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