プレゼント等に用いられる花には生花以外ににはドライフラワー・ブリザーブドフラワー等の加工花と造花などがあります。
加工花と造花は「枯れない花」と呼ばれるように、最大の特長は生花に比べ、寿命が格段に長いことにあります。
では、ドライフラワー・ブリザーブドフラワー・造花とは何でしょうか?
ドライフラワー・ブリザーブドフラワーと造花との違いは何でしょうか?
そこで、ドライフラワー・ブリザーブドフラワー・造花の素材、寿命(どのくらい持つ?)、お手入れ方法(メンテナンス)などを徹底比較してみました。

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生花・造花・加工花の違い

花屋さんで購入できるのは、通常、生花です。
造花や加工花は通販で購入できます。

生花

生花とは読んで字のごとく、”生きている花”です。
当然、ナチュラルであり、香りやみずみずしさ、つぼみがあれば花が咲くのを楽しむことができます。
生花のデメリットは耐久性が弱く(輸送中に傷む)寿命が短いことです。

この生花のデメリットを補うのが造花と加工花です。
造花と加工花は寿命が長いので、「枯れない花」と呼ばれることもあります。
尚、寿命は種類によって異なります。

加工花とは?

加工花とは、生花を素材にしたものです。
ひと昔前は加工花と言えば、ドライフラワーでしたが、プレゼントやお祝い用にはブリザーブドフラワーが主流です。

ブリザーブドフラワー

加工花と造花の違い

加工花と造花の違いは素材の違いです。
加工花は生花を加工して寿命を伸ばしたものです。
一方、造花は花以外の素材を使っています。
造花には、昔ながらの一般的な造花以外にアーティフィシャルフラワー光触媒花(光触媒造花)ソープフラワーなどがあります。

それでは、加工花の各々の特徴と違いをみていきます。

加工花の種類

加工花は、生花が素材です。
当記事では、以下の造花を取上げます。

ドライフラワー

ドライフラワーとは読んで字のごとく生花を乾燥させたもののことです。
一昔前までは加工花と言えば、ドライフラワーでした。

ドライフラワーは花が散る前、朽ちる前の美しい状態で水分を抜き取った花ですので、生花とはまた違った魅力があります。

ドライフラワーに向いてる生花(花材)は、バラ、スターチス、かすみ草など、花弁が多いもの、花弁や茎の水分量が少ないものです。

ドライフラワーは風水的には、「陰の気」を持つと考えられており、ドライフラワーを飾ると生き生きとした陽の気を吸い取ってしまい、陰陽のバランスが崩れることから、「ドライフラワーは運気を下げる」とされ、寝室に飾るのは特に良くないと言われることがります。

素材

ドライフラワーの素材は、生花です。

メリット

ドライフラワーの最大のメリットは、誰でも簡単に作れる点です。
生花をドライフラワーにすることで、購入した花や大切な方からいただいた花をより長く楽しめるというメリットもあります。

デメリット

ドライフラワーは、生花と比べると色彩感や新鮮さという点で劣る。
ドライフラワーは生花ではないので長持ちはしますが、プリザーブドフラワーと比較すると劣化が早く、飾っていると次第に色あせてきます。

寿命

約半年(保存状態による)

お手入れ方法(メンテナンス)

特に不要。直射日光(蛍光灯)の当たる場所や湿度の高い場所は避ける。

ドライフラワーと造花の違い

ドライフラワーと造花の根本的な違いは素材です。
どちらが良いかは一概にいえません。
ドライフラワーにはドライフラワー特有の趣があり、色あせすることも「アンティークな雰囲気が増すから好き」と感じる方もいます。

まとめ

ドライフラワーについてのまとめです。

特徴生花を乾燥させたもの
デメリット生花と比べると色彩感や新鮮さという点で劣る
寿命約半年(保存状態による)
お手入れ方法手入れ不要/保存場所に注意
その他風水的には「運気を下げる」とされる。風水を気にされる方にプレゼントはNG。

ドライフラワーは、大手通販サイトの楽天・Amazonなどで購入可能です。

ブリザーブドフラワー

ブリザーブドフラワーとは、ブリザーブド(preserved:保存された)加工した花のことです。
花が最も美しく華やかに咲いた時期に色素を抜き、特殊な染料を吸わせます。

メリット

ブリザーブドフラワーは、花の色を自由に染色できるため本来お花が持たないハズの色合いを表現できる、花の様な美しさを長期に渡って楽しめるという保存性がメリットです。

デメリット

ブリザーブドフラワーは、生花に比べ繊細で脆いため、花弁の欠けや割れが発生してしまう可能性があります。
また、ブリザーブドフラワーは生花を加工した花で手間がかかっている為、値段は生花よりも高価。

寿命

ブリザーブドフラワーの一般的な寿命は1~2年。
長くても5年、保存状態が悪いと半年足らずでダメになってしまうこともあります。
ブリザーブドフラワーは、ケースに入れて保管するのが一番おすすめ。
日光、湿度に注意。

お手入れ方法(メンテナンス)

特に不要。

ブリザーブドフラワーとドライフラワーの違い

ドライフラワーもプリザーブドフラワーはいずれも生花を加工したものですが、作り方が異なります。

●ドライフラワー:生花を乾燥させて作る
●プリザーブドフラワー:花が最も美しく華やかに咲いた時期に色素を抜き、特殊な染料を吸わせる。

この加工方法の違いによって、プリザーブドフラワーまるで生きている花のようにしなやかでみずみずしく仕上がるところが、ドライフラワーと異なる点です。
また、ドライフラワーは、プリザーブドフラワーと比較すると劣化が早く、飾っていると次第に色あせてくる傾向にあります。

まとめ

ブリザーブドフラワーについてのまとめです。

特徴花が最も美しく華やかに咲いた時期に色素を抜き、特殊な染料を吸わせる
デメリット生花に比べ繊細で脆いため、花弁の欠けや割れが発生してしまう。生花より高価。
寿命1~2年(長くて5年)
お手入れ方法お手入れ不要
その他母の日や誕生日のプレゼントに

は、大手通販サイトの楽天・Amazonなどで購入可能です。

造花

造花は、生花以外を素材にした偽花です。
造花には、昔ながらの一般的な造花(いかにも作り物)以外にアーティフィシャルフラワー、ソープフラワー、光触媒花(光触媒造花)などがあります。

アーティフィシャルフラワー

アーティフィシャルフラワーとは、生花をリアルに再現し、生花にはない美しさを表現した造花です。
一般的に想起される「造花」は値段が安く(100均ショップでも販売)、いかにも作り物感が高いのに対して、アーティフィシャルフラワーは本物と見間違えるくらい高品質な造花であり、その分、値段も高価です。

特徴生花をリアルに再現し、生花にはない美しさを表現した造花
デメリット鮮度・香りといった花本来の特徴を有しない
寿命10年以上
お手入れ方法手入れ不要
その他ほとんどの花材に対応。

ソープフラワー

ソープフラワーとは、石けん(ソープ)から作られた造花の一種で、ほのかに石鹸のアロマが香る華やかな新しいタイプの造花です。

特徴ほのかに石鹸のアロマが香る華やかな新しいタイプの造花
デメリット鮮度・香りといった花本来の特徴を有しない
寿命香りの寿命は約3か月~半年
お手入れ方法お手入れ不要
その他母の日のプレゼント・結婚祝いギフト等に人気

光触媒花

光触媒花(光触媒フラワー/光触媒造花)とは、光触媒加工を施した造花です。

特徴空気の浄化やコーティング面の汚れ防止効果あり
デメリット鮮度・香りといった花本来の特徴を有しない。
寿命半永久的
お手入れ方法年1回程度、光触媒の簡易スプレーを吹き付けてあげる
その他光触媒の胡蝶蘭は開店祝い・新築祝い等に人気。生花の胡蝶蘭より安い

【「造花」関連記事】
アーティフィシャルフラワー・ソープフラワー・光触媒花の違い【徹底比較】

ドライフラワー・ブリザーブドフラワー・造花の違い【まとめ】

生花ではないドライフラワー・ブリザーブドフラワーなどの加工花及び造花の特長、デメリット・寿命・お手入れ方法などをみてきました。

比較一覧表

ドライフラワー・ブリザーブドフラワー・造花の比較一覧表です。

造花の種類ドライフラワーブリザーブドフラワー造花
特徴生花を乾燥させたもの花が最も美しく華やかに咲いた時期に色素を抜き、特殊な染料を吸わせる生花以外を素材にした偽花
アーティフィシャルフラワー
ソープフラワー
光触媒花
デメリット生花と比べると色彩感や新鮮さという点で劣る生花に比べ繊細で脆いため、花弁の欠けや割れが発生してしまう。生花より高価。鮮度・香りといった花本来の特徴を有しない
寿命*約半年1~2年(長くて5年)アーティフィシャルフラワー:10年以上
ソープフラワー:【香寿命】約3か月~半年
光触媒花:半永久的
お手入れ方法不要不要不要
その他風水的には「運気を下げる」とされる。風水を気にされる方にプレゼントはNG母の日や誕生日のプレゼントアーティフィシャルフラワー:ほとんどの花材に対応
ソープフラワー:母の日・結婚祝いに
光触媒花:胡蝶蘭は開店祝い・新築祝い等に

*寿命は保存状態より変わります。

プレゼントにはブリザーブドフラワーと生花・造花のどれが良い?

プレゼントやお祝いにはブリザーブドフラワーと生花ではどちらが良いのでしょうか?
基本的に造花や加工花は生花にはかないません。
しかし、造花や加工花にも各々生花にないメリットがあります。
最大のメリットは寿命が長い事。
さらに、水やり等の手間がかかりません。

ブリザーブドフラワーは、花の色を自由に染色できるため本来お花が持たないハズの色合いを表現できるメリットがあります。

最終的には好みとどういう目的で花をプレゼントするかにもよります。

【「造花・加工花」関連記事】
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