続日本100名城の要害山城[山梨県]へ行ってきました。
実際に登城して分かった要害山城登山の所要時間、駐車場、トイレ、登山ルートの難易度、御城印を購入できる場所、スタンプの設置場所などの口コミ情報をご紹介致します。
要害山城(ようがいさんじょう)とは?
歴史
◇別名:要害城(ようがいじょう)、要害山(ようがいさん)、積翠山城(せきすいさんじょう)
◇城主:武田信虎、駒井氏
◇築城年:永正17年(1520)
◇城の特徴:武田信虎は前年に躑躅が崎の地に館を築いて新たな本拠とし、その後緊急時に避難のために立てこもる詰城として背後の丸山に要害城を築いた。
駿河の今川氏家臣の福島氏が甲斐へ侵攻して来ると、信虎は懐妊中の正室を要害山城へ避難させ、その城中で嫡男信玄が生まれたとの伝承がある。
その時産湯としたのが麓の古刹積翠寺の井戸水といわれる。
城には山腹から主郭に至る通路に沿って、虎口や堀、曲輪、石垣などの遺構が遺されており、城内には「諏訪水」と呼ばれる今でも水をたたえる井戸や武田不動尊の石像、東郷平八郎の書による「武田信玄公誕生之地」の石碑などもある。
アクセス
◇住所:山梨県甲府市上積翠寺町
◇営業時間:無休
◇休業日:なし
◇電話番号:なし(甲府市役所・生涯学習室歴史文化財課文化財係055-237-1161代表)
◇駐車場:有り(元旅館、積翠寺温泉『要害』手前の相川沿い)
◇アクセス:甲府駅から車で約16分(6.5km)
公式サイト
要害山城公式サイト
(※甲府市ホームページ内)
要害山城の御城印
御城印はどこで買える?
要害山城の御城印は甲府市観光案内所(甲府駅前バス乗り場付近)で購入できます。
※甲府城の御城印もこちらで販売しています。
◇施設名:甲府市観光案内所
◇住所:山梨県甲府市丸の内1-2-14(JR甲府駅南口より徒歩1分)
◇営業時間:平日 9:00~18:00
土・日・祝日 9:00~19:00(4月~11月)/9:00~18:00(12月~3月)
◇休業日:12/29~1/3
◇電話番号:055-226-6978
◇駐車場:
◇アクセス:中央自動車道甲府昭和ICより20分(車のルート/最寄駅からのルート)
※参照:甲府観光案内所(甲府観光なび内)
御城印の写真と値段
要害城 御城印 300円
要害山城のスタンプ
スタンプ設置場所
要害山城のスタンプは藤村記念館で押印できます。
◇施設名:藤村記念館(ふじむらきねんかん)
◇住所:甲府市北口2-2-1(アシストエンジニアリング よっちゃばれ広場)
◇営業時間:午前9時~午後5時
◇休業日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
(休館時:藤村記念館の正面玄関向かって右側にある黒色のポストの中に、スタンプを押した紙を入れてありますのでお取りください。)
◇電話番号:055-252-2762
◇入場料:無料
◇駐車場:
◇アクセス:≪アクセス方法≫
【公共交通機関でお越しの方】
JR甲府駅北口から徒歩1分
【お車でお越しの方】
中央自動車道・甲府南ICから国道358号線を北進→相生歩道橋交差点を右折後すぐの信号を左折→舞鶴通りを北進し、山梨文化会館前を左折し直ぐ(約30分)(車のルート/最寄駅からのルート)
※参照:藤村記念館公式サイト(甲府観光なび内)
要害山城の登山
要害山城は山城のため軽度の登山が必要となります。
難易度は軽~中。
登山口に竹杖の貸出有。
山梨県内に熊の目撃情報がありますので念のため熊鈴等をご用意ください。
しっかりしたスニーカーや登山靴が良いと思います。
所要時間
遊歩道登城口から主郭(山頂)まで徒歩約30分
駐車場
約10台くらい停められます。(駐車場から要害山城登城口まで1分)
『要害山城』の案内標識のある川沿いに駐車スペースあり。
数カ所に黒いポールのようなものがあり停めるのに少し邪魔でした。
標識の左の小さな橋を渡ると元旅館、積翠寺温泉『要害』があります。
現在は旅館ではなく別の施設になっているようです。
トイレ
山頂にはありません。
上記写真右側の白い箱が仮設トイレのようですが未確認。
事前に済ませておいた方が無難です。
登城ルート
まずは観光案内所にて情報収集!
今回の要害山城は『現地』と『続日本100名城スタンプ』の設置場所と『御城印』購入場所がそれぞれ別なので3カ所回る予定でした。
甲府駅に着いてすぐ駅南口のバス案内所兼観光案内所に立ち寄り、パンフレットと御城印をいただきながら車でのルートを伺いました。
「まず武田神社を目指して、相川小学校手前の道を右に曲がり道なりに進みます。
積翠寺を過ぎて、今は旅館ではなくなりましたが『要害』という建物を目指すとそこに車を停められます。」と教わり地図をいただきました。
とてもわかりやすかったです。
観光案内所で甲府城の御城印も買えたのですが、武田信玄公の武将印を買い忘れてしまいました。。残念。
ちなみに続日本100名城スタンプは日程の都合上、帰りの電車に乗る前に駅北口の『藤村記念館』にて押すことにしました。
ネットで”藤村記念館”と検索すると『とうそん(島崎藤村)』の方が出てきてしまうので要注意!こちらは甲府の『ふじむら』記念館です。
遊歩道口から登城開始!
駐車場に到着後、車を停めて小さな橋を渡ると元旅館だった建物が見えてきました。
武田菱が出迎えてくれたようで嬉しくなります。
登山口の入り口には地図と説明看板と沢山の長い杖が用意されていました。
杖には一本一本お守りが付いていました。
安全祈願をしてくださっているようでほっこりしましたが、逆にどんな苦行が待っているのかと多少心配にw
写真右方向から早速傾斜のある遊歩道へ入っていきます。
私は自分の杖を持っていましたが最初から坂がきつめです。
持ってこられなかった方は躊躇なく杖を借りることをお勧めします。
標高770m山頂を目指して歩く
竪堀跡の看板がありました。
実はもうここで息があがってきました。
まだ上りはじめたばかりなのに・・道は整備されていて一本道なので迷うこともないのですが、残暑厳しい9月のこの時期にこの傾斜はきついです。
緩やかになる箇所は少なく、ひたすらだらだらと坂を上ります。案内板がある度に写真を撮りますが地形などを観察する余裕は全くありません(笑)
崩れていますが門があった石垣の跡ですね
不動曲輪。
さっきから言い訳ばかりですが、この不動曲輪の近辺に不動明王の像があったはずなのですが、写真撮れていません。
というか下ばかり見ていて周りに意識が行かず見落としてしまいました。
パンフレットなどでよく紹介されている『武田不動尊』です。
甲府市のホームページなどでも確認できます。
実物にお会いできなくて残念でした。。
それに、この付近にあったであろう水神さまと『諏訪水』という井戸も通り過ぎてしまいました。・・夫婦そろって気がつかなかったとは、なんてことでしょう(泣)
倒木注意!
遊歩道に数カ所大きな倒木がありました。
いつから倒れているかはわかりませんが注意を促す黄色いテープが貼ってあります。
後日藤村記念館の方にお聞きしたところ来年(2026年頃)には撤去される予定とのこと。
それまでは注意して進む必要があります。お察しのように夏なので周りは雑草が多いです。
それでも草刈りなどの整備がされているおかげで道がわかりやすくなっています。
市役所やボランティアの方のご尽力に感謝です。
足元は小石がゴロゴロしていますので要注意。山梨県内に熊の目撃情報が多数ありますので念のため鈴を鳴らしながら進みます。
多いのは富士山周辺らしいので多分この辺では遭遇しないとは思いますが油断は禁物。少し目線を上げるときれいな木漏れ日が。
この辺りは門の跡が多いですね。
倒木の下をくぐって少し開けた場所に出ました。
主郭部へ到着!
『武田信玄生誕之地』の碑がありました。これが東郷平八郎書なのですね。
要害山頂の碑です。山梨百名山とあります。
低山ではありますがなかなか登り”甲斐”がある山でしたw
山頂は少し開けていますが眺望はあまりありません。
木がうっそうとして倒木もあり注意が必要です。
この後深草園地へ行くルートもあるようですが、私たちは来た道を戻るルートで下山しました。
急な坂道を登って来たので下りもかなりの傾斜でした。
私たちより先に下山したカップルは軽快に小走りで駆け下りていかれましたが、私たちは無理せずゆっくり降りていきます。
それでも行きの半分くらいの時間で済んだでしょうか。
そして貸杖が長かった理由がここでわかりました。
今回は残暑厳しい中体調がいまひとつな中で旅を決行してしまいました。
本来なら標高差がそれほどではない要害山城ですがとてもきつく感じました。
途中で倒れるようなことはありませんでしたが事前にきちんと自己管理をしておくのが大事だと改めて感じました。
このあと武田氏館、新府城、甲府城へ城攻めします。
要害山城周辺ランチ・近隣の城郭等
ランチ
この周辺で食事はしませんでした。
周辺に店はなく自販機も見当たりませんでした。
おにぎりなどの非常食や飲み物は事前に用意した方が良いと思います。
近隣の城郭
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