クラブツーリズムの「防人が築いた大要塞『金田城』・日本最後の海城『福江城』2日間ツアー(大阪発着)」に参加しました。
この記事では実際の旅程やアクセス、装備、スタンプ・御城印、登山体験、宿泊情報まで詳しく紹介します。
クラブツーリズムの金田城・福江城ツアーとは?
ツアー概要
以下はツアー募集時の旅行日程です。
2日目:厳原(金石城)→ 対馬空港 → 長崎空港 → 福江空港 → 五島観光歴史資料館 → 福江城 → 鬼岳 → 福江空港 → 福岡空港 → 博多駅 → 新大阪駅
旅行代金・申込
1人159,000円(2名1室でも同額)。
最小催行人数あり。
2025年5月・6月に催行。
申込は約3か月前に行いました。
ツアーに参加した理由
日本100名城・続100名城のスタンプと御城印集めをしており、個人では行きにくい離島2城を一気に巡れる点、専門ガイドの関本氏が同行する点で即決しました。
対馬・金田城訪問記(1日目)
アクセス
伊丹空港 → 福岡空港 → 対馬空港。
対馬空港からマイクロバス送迎あり。
伊丹空港
伊丹空港 ANA南団体受付カウンターで航空券などを添乗員から受け取る。
↓伊丹空港から福岡空港行きの飛行機↓
約1時間15分の飛行、快適でした。
機内サービスのリンゴジュースや温かいスープが美味しかったです。
福岡空港
↓福岡空港から対馬空港へ向かうプロペラ機↓
プロペラ機は音や振動が気になるかと思いましたが思ったより快適でした。
約35分間のフライトであっという間に着きました。
対馬空港
対馬空港に到着。
昼食には時間が速いので、先に続日本100名城スタンプ設置場所にマイクロバスで向かいます。
続日本100名城スタンプ設置場所
施設:美津島地区公民館(美津島文化会館)
住所:対馬市美津島町雞知甲1287-1
電話: 0920-54-4044(対馬市教育委員会文化財課 0920-54-2341)
開館時間:平日 8時45分~17時30分(職員対応)
土曜日、日曜日、祝日 8時45分~17時30分(管理人対応 12月29日~1月3日休館)
受付窓口にてスタンプ押印出来ます。
※スタンプを押せる施設が増設されました。
施設:観光情報館 ふれあい処つしま
住所:対馬市厳原町今屋敷672-1
電話: 0920-52-1566
営業時間:8時45分~17時30分(観光案内所)
土曜日、日曜日、祝日可(12月29日~1月3日休業)
続日本100名城スタンプ写真
昼食
肴や えん
11時から「肴や えん」で昼食。
地元では有名みたいです。
住所:対馬市美津島町鶏知乙332-1
昼食内容
昼食は鯖寿司でした。
『飛行機の時間の関係で当初昼食はついておりませんでしたが、対馬市内のレストランにてご用意させていただきます。』と最終的にもらったパンフレットに書いてありました。
ラッキーですね。
大阪でいう鯖寿司は押し鮨タイプですがこちらでは握りタイプであぶった鯖をいただきました。
ふっくらしていてとても美味しかったです。
店内はお座敷席やテーブル席などがあり団体客にも対応できる広さでした。
ただ登山靴をしっかりと履いている人には脱ぎ着が大変だったかもしれません。
それに欲を言えばお手洗いの入り口が男女分かれていた方が嬉しかったかも。
この後登山するのに困らないようにここでしっかりと済ませておきます。
お店の敷地内には自販機はなく、道を渡ったところにありました。
暑い日だったので買い忘れた場合はこの周辺が最後の自販機と思います。
登山ルート・駐車場
登山口までの道
24号線から登山口までの道はマイクロバスがギリギリ通れる幅です。
道の片方は崖?でガードレールはなく、慣れていないと怖いですね。
初めて運転するレンタカーでは、神経を使いそうです。
運転に自信のない方は、タクシー利用かツアーに参加するのが良いかもしれません。
駐車場
登山口に専用駐車スペースあり(3〜4台程度)。
マイクロバスも駐車可能。
途中から未舗装の道になり登山口へ到着。
約10台駐車可と書いているサイトもありましたが、素人目線では頑張っても5台がギリギリ、
マイクロバスは2台でいっぱいだと思います。
それに県道から登山口までの狭小道で対向車に出会ったらと思うと考えるだけでぞっとします。
実際登山口の手前の少しのスペースに駐車場と勘違いしたのか他の登山客のレンタカーが停まっていました。
安全に運転してくださったドライバーさんに感謝です。
トイレ・自販機
金田城は登山口及び登山ルートにトイレ・自販機はありません。
事前に済ませましょう。
グーグルマップ上には移動式のトイレカーが設置されている写真がありましたがこの時はわかりませんでした。
無いものと思って事前に済ませた方が無難です。
今回はツアーだったので重い荷物はマイクロバスに置いて最低限必要な飲物や貴重品だけ持って身軽に出発しました。
登山難易度と装備
金田城登山は急な坂や滑りやすい箇所が多く、難易度は高いです。
帽子、トレッキングシューズ必須。
傘は禁止。カッパが推奨。
杖はあった方が楽です。
飲物必須(少し多めに)。
携帯食(必要に応じて)。
電波は通じるところと通じないところがあるかもしれません。(登山口周辺ではゲームアプリ『ニッポン城めぐり』はポチっと押して反応しました。)
見どころ
2. 防人の道:歴史的軍道。
3. 石塁:朝鮮式山城の名残。
4. 城山砲台跡:旧日本軍の遺構。
5. 眼下の浅茅湾・黒瀬湾の絶景
金田城登山
金田城登山口
金田城登山口には杖が置いてあります(写真左下)。
マイスティックを持参されていない方にはお勧めです。
写真真ん中の小さなポストの中に金田城のチラシがあります。
いよいよ登城開始です
登山口の説明板です。
見学時間の関係上今回は大吉戸神社まで行って引き返す半分のルートを回ります。
フルに楽しみたい方は是非砲台跡や山頂を目指す中・上級者コースをチャレンジしてみてください。
個人差はありますが全部回ると3~5時間はかかるようです。のぼりの立っているこちらから入城します。よく見ると蜂注意の看板が!
倒木に注意
しばらく整備された道が続きますが倒木など注意が必要です。
日露戦争用に陸軍が作った軍用道路
旧日本軍が造った石の橋を渡ります。軍道が多く残るのも今となってはありがたいものです。
サワガニと
途中何回かサワガニとご対面!踏まないように注意!
ビューポイント
ビューポイントから望む黒瀬湾。素晴らしい景色に心が舞い上がります!
しばらくいくと分岐点があります。
まっすぐ軍道を進むと東屋などがあり、左方面は南門から山頂へ行く道もあるようです。
私たちは右に進んで東南角石塁へ進みました。
東南角石塁
所々崩れていますが1350年も前の石塁が見られるすごい場所です。
掘立柱建物跡
こちらは掘立柱建物跡。もしかしたら写真が前後しているかもしれません。この辺りで息がぜいぜい、汗だくで頭が朦朧としてきました。少し足がつりそうな気配がしたので早めにお茶と持参した岩塩を口に含みます。無理しないように、でも皆さんに遅れないように足元に気を付けて進みます。
長い石垣
右から左へかなり長い石垣が連なっています。
天気が良かったので暑かったですが爽やかな風も吹いていて心地よかったです。
空気がダンゼン良い!
金田城壁石垣
三ノ城へ
途中急な斜面もあり足を滑らせる場面もありましたが何とか三ノ城戸方面へ。
石垣
崖のように突き出た石垣に圧倒されます。かなり風化してますが良く遺っています。
帰りに下の道も通れますと言われましたが、帰りは体力がなくやめておきました。
足元に柱を入れていた穴の跡などもありましたが恐らくこれは近世の遺構。
三ノ城戸
アップダウンのある道をしばらく歩くと丸い自然石を積んだ壁が現れました。
ここが三ノ城戸ですね。左奥へ回るとこちらはまたすごいです。
素晴らしい!綺麗に積まれています!ここに城門があったかと想像するとワクワクします。
向かい側上から撮った図(進行方向を背にしています)。写真には写しませんでしたがこの地点で立っている右下に今にも崩れそうで崩れない大きな石があり、その奥にも道があります。ビングシ土塁の奥やぐるっと回って東屋方面にも行けるようですが私たちは二ノ城戸を目指して進みました。
急斜面・・ですね右手は黒瀬湾です。
狭い遊歩道から足をすべらせたら多分戻ってこれない感じです。
ビングシ土塁
ビングシ土塁までやってきました。
多分ここが土塁と思われる場所も通りましたが写真を撮る余裕もなくただひたすら歩きます。
ニノ城戸
途中ロープを伝い歩きしたり足元に杭が出ている箇所など少し危険を感じる場所もありましたが、ニノ城戸へ到着しました。
荒々しく遺った石垣と現代の修復の跡が見えます。
こんなにも大きな門があったのだと城の規模の大きさを思い知らされます。正面の階段を降りて下から見上げるように写真を撮れたら尚素晴らしさが伝わったと思いますが、疲れがピークに近くなりつつありましたので無理でした。(現在はこの下の道は進入禁止?)
ここへ来るまでにこまめに水分をとったりアメをなめたりして凌いでいました。
そしてなぜかポーチの中に芍薬甘草湯が1袋入っていたので神のおぼしめしと思い(笑)、飲んだおかげで足のつりもなくなりました。
一ノ城戸
一ノ城戸到着です。
一ノ城戸!よくガイドブックなどで見かけるこの大きな石垣が現れました。
下の方は自然石を積み上げ上部の方は目地を揃えた切石を積み上げた後世の修復らしいです。ここは日本?南国?と思ってしまうようなエキゾチックな印象を与えてくれます。
ここへたどり着く前にも道をふさぐようにシダ植物が生い茂っており、原始時代へ迷い込んだようにも感じました。
大吉戸神社
先程見かけた矢印の通りこの下の海の方向に鳥居があり、そこへ向かいます。
下へ降りるということは帰りは登るということですね(苦笑)。少し開けた場所に降りました。海が目の前ですが湾になっているので波はたっていません。
大吉戸神社へ旅の無事を感謝してお参りをします。
小さなお社ですがとてもありがたい気持ちになりました。
お賽銭箱がなかったので申し訳なかったのですが扉の前に小銭を並べて置きました。内側から海を眺めるとキラキラしていました。
この後私たちは来た道を戻ることになります。実は登山開始後すぐに1名が体力的に無理と判断し添乗員さんと一緒に登山口へ引き返されました。その方はバスの中で待機していていただいて、添乗員さんは私たちを追いかけてこられ、合流できたのは三ノ城戸の大きな石の辺りでした。実はまたそこで先に進んでいた別の1名が東屋方向への分岐を間違えそうになったのを大声で呼び戻してくださり事無きを得ました。丁度良いポイントで出会った添乗員さんが女神のように思えて、帰りの最後尾を歩いてくださったガイドさんが仙人のように見えました。プチハプニングがいくつかありましたが無事に登山が出来て本当に良かったです。
金石城(対馬)
元々2日目の予定に入っていましたが、ホテルのチェックインが15時からだった為、荷物をロビーに預けて、時間調整のため初日に訪問。旧藩主金氏の居城跡。
ホテルに荷物を預けて徒歩5分位の場所にある金石城を目指します。金石城は日本100名城や続日本100名城ではありませんが歴代対馬藩主の大事な居城跡です。
朝鮮との交流の歴史を刻む石碑
途中の街中には朝鮮との交流の歴史を刻む石碑などがありました。
大きな石垣
この大きな石垣の上には対馬博物館があります。今回は立ち寄りませんでした。
清水山城
博物館のわき道から奥に見える小高い部分が清水山城です。こちらも日本・続日本100名城ではありませんが、石垣や遺構が状態良く保存されているとのことで興味のある方は登って見られたら良いようです。
スグに建物が見えてきました。こちらは櫓門風に復興された金石城跡の大手門だそうです。
金石城跡の大手門
大きくて立派ですね。こちらをくぐって中に入ります。
旧金石城庭園
解説版がいくつかあります。
定休日に注意
受付でチケットをいただきます。ここで大変なことが発覚!旧金石城庭園の休園日が火曜と木曜だったようで、今日水曜日に来たから中に入れましたが予定通り明日来ていたら見学できなかったということです。またまた運よく滑り込むことが出来ました。
心字池
国指定名勝にもなっているお庭を拝見します。解説版にも有りましたが心字池という池・・心という文字にそう言われると見えるような気がします。
万松院(ばんしょういん)
その後搦手門から出た私たちはお隣の万松院(ばんしょういん)の方へ出ました。
こちらは別料金なので興味のある方だけ入山されていました。
宗家20代義成が創建した寺で宗家の菩提寺だそうです。
堂内には朝鮮国王から贈られた三具足、徳川将軍の大位牌が並んでいる他、樹齢1200年と言われる万松院の大スギが3本ある国指定史跡とのこと。
観光案内所
お庭見学の後は自由行動だったので私たちはホテル近くのふれあい処つしまへ向かいました。上の写真の向かって左手に観光案内所があります。
ゴーストオブツシマのポスターも貼ってありますね。
実際の対馬の地形がそのまま出てくる人気のゲームだそうですが私は遊んだことはありません。
対馬やまねこのぬいぐるみ
対馬やまねこのぬいぐるみも置いてありました。
写真撮っても良いか許可をいただいてから写しました。
シロクマアイス
帰りに向かいにあるマックスバリューでシロクマアイスを買いました。九州に来たらシロクマアイス!今回はマンゴー味をチョイスしました。
御城印(対馬)
御城印販売場所:ふれあい処つしま
住所:長崎県対馬市厳原町今屋敷672-1
御城印写真
種類:金田城・金石城・対馬オリジナル武将印等
価格:各300円〜
御城印【通常版・石垣】値段:300円(税込)
御城印【通常版・武者】値段:300円(税込)
御城印【アンゴルモア元寇合戦記 元寇750年版】
『ふれあい処つしま』にて【アンゴルモア元寇合戦記 元寇750年版】値段:500円(税込)も販売されていましたが今回は未購入。通信販売はしていないそうです。
夕食:志まもと
夕食会場は郷土料理店「志まもと」でした。
対馬では有名なお店らしく、1階には芸能人の写真が数え切れないくらい貼ってありました。
*写真は撮りませんでした。
徒歩圏内で移動可能。
食事内容
会席料理(飲み物別途)
一品ずつ出てきたので、写真が多いです。
全部で10品(ご飯除く)でした。メニューは団体客用の特別メニューと思います。
お刺身
鍋
小鉢と漬物
ご飯と茶碗蒸し
白身魚フライ+サラダ付
小魚の唐揚げとおひたし
対馬名物ろくべえ
デザートわらび餅
飲み物は別料金(現金精算)。お茶は自由。ちなみに生ビールは700円(税込)でした。
ホテル
宿泊は東横INN対馬厳原でした。
「東横INN対馬厳原」は、通りを隔ててマックスバリュー、徒歩圏内に金石城、に「観光情報館 ふれあい処つしま」などがあり、便利です。
*「東横INN対馬厳原」について詳しくは「東横INN対馬厳原」宿泊体験記をご参照下さい。
まとめ
対馬・五島の続日本100名城を一度に巡れる貴重なツアーで、ガイド同行で安心。アクセス・登山・御城印情報も充実しており、歴史好きにおすすめのプランです。